「誰が買うんだよ」と言われたDAISOのノート、想定と違うターゲットに需要急増して話題 広報に「開発の経緯」聞いた

「誰が買うんだよ」とまで言われたDAISOのノート商品の需要が、ここに来て急増。DAISO広報も「急速に売れ行きが伸びている」と、説明する。

2026/11/06 15:45

DAISO
Photo:Sirabee編集部

科学技術がいかに発達しようと、「最後に信頼できるのはアナログ」と考えている人は少なくないだろう。

現在X上では、「誰が買うんだよ」とまで言われたDAISOのとある商品の再評価が高まっている。


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■DAISOで発見したノート、その正体は…

ことの発端は、とあるXユーザーが投稿した1件のポスト。

「DAISOでパスワード管理ノートを買った。こんなん誰が買うねん、と思ってたけど、今の時代はアナログな管理が最強やと思う…」と綴られた投稿には、「サイト名」「ID・ユーザー名」「パスワード」「メールアドレス」といった情報の記入欄が設けられたノートの写真が添えられている。

こちらは名前の通り、アナログな手法でデジタル情報を管理する、DAISOの『パスワード管理ノート』という商品なのだ。

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■「一周回ってアナログに回帰」と話題

デジタルの情報をアナログな手段で管理する、という行為を「二度手間」と感じる人は多いだろう。

しかし昨今、多くの企業が不正アクセスによるユーザー情報の漏洩を公表する事例が相次いでいる。そのため「アナログな管理」に改めて注目が集まっているのだ。

当該のポスト、および商品は瞬く間に話題となり、Xユーザーからは「こんな時代なので、ネットに情報残すよりもアナログ管理の方が安全かもしれないですね」「一周回って、アナログに回帰する時代が来てしまった」「パスワードは、アナログ管理が一番分かりやすいと思います」といった具合に、共感や称賛、驚きの声が多数寄せられている。

また、「自分の身に何かあった時、家族に残しておきたい」という声も多数寄せられていた。

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■開発時は「異なるユーザー」を想定

そこで今回は、話題の商品『パスワード管理ノート』の詳細をめぐり、DAISO広報に詳しい話を聞いてみることに。

すると、同商品は2020年9月ごろより取り扱いを開始したものと判明。

その経緯について、担当者は「デジタルでのアカウント管理が主流となる中、スマートフォンやPC操作に不慣れな方でも、IDやパスワードを分かりやすく手元で管理できるように、という思いから商品化に至りました」と、振り返っている。

このように、発売当初は「デジタル管理に不慣れなユーザー向けの便利文具」として展開されていた同製品。

しかし、発売から6年が経過した現在では違った視点から評価を集めており、DAISO担当者も「昨今の情報漏洩や不正アクセスの増加に伴い、『ネットから物理的に切り離された紙(アナログ)で管理する安心感』が再評価され、需要が大きく伸びています」と、コメントしている。

その用途は単なる「管理」の枠を超えており、担当者は「SNSなどで話題になったことをきっかけに急速に売れ行きが伸びており、シニア層だけでなく20〜30代やビジネスパーソン、さらにはスマホ故障時のリスクヘッジや『デジタル終活』(家族への引き継ぎ)目的など、購入層や利用シーンが広がっています」とも分析していた。

6日15時時点ではDAISO公式通販「ダイソーネットストア」でも同商品は売り切れており、各地でも「売り切れ」の報告が寄せられている。

今後、時代に埋もれていったアナログの技術やアイテムが、思わぬ再評価を受けるかもしれない?

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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。道路・鉄道ネタに関する取材で、国土交通省や都道府県警、全国の道路事務所、鉄道会社に太いパイプを持つ。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)

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