山口一郎、AIが作る歌詞に感じる物足りなさ「頭良いけど面白くないやつ」
サカナクション・山口一郎が、AIによる歌詞制作と、自身が歌詞を書く際に大切にしていることを語った。

1日放送の『サカナクション山口一郎のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)に、サカナクションの山口一郎が出演。良い歌詞を書くために大事なことを尋ねるリスナーからの質問に答えた。
■「自分の想像を超えること」
山口は、良い歌詞を書くために大事なのは「自分の想像を超えることだよね」と説明。「自分がこういう風に歌詞にしたいなとか、こういうテーマで書きたいなと思って書いても、自分で驚かないじゃん」と話した。
「あれ? こんなこと俺言いたかったわけじゃないのに、すごい美しくなっちゃったじゃん」「これって本当に俺が書いたのかな?」というところまで来た時を完成と考えているという。
そのためAメロ、Bメロ、サビを何十パターンも書き、別々の案を「ガッチャンコ」。違う意味が生まれた瞬間に「俺が書いたのに、俺じゃない」と感じ、そこから言葉を整えていくと明かした。
■AIは「綺麗すぎる」
AIについては「それがめちゃくちゃうまいのよ、じつはね」と評価する一方、「めちゃくちゃうまいんだけど、綺麗すぎるのよ。できすぎるの」と違和感も口にした。
「頭良いけど面白くないやつって感じ」「匂いがないんだよね、俺からすると。色がないというか」と表現。
さらに「汚くないんだよな。汚くないと、臭くないと」と続け、「つるっとしたステンレスみたいな感じ。ステンレスって匂いしないじゃん。やっぱり人肌じゃないとダメだと思うんだよね」と語った。
■「狙ってないところで刺さる」
山口は実際にAIを使い、メロディを考えるためのトラック作りも試したというが、「出来すぎちゃって」と物足りなさを感じたという。
「できすぎるってつまんないっていうか。付け入る隙がないものって、付け入らなくなっちゃうじゃん」と説明。
ラジオや音楽についても「隙間だったり違和感だったり、生々しさだったり、予定調和じゃないものだったり」が大事だとし、「狙ってないものが狙ってないところで刺さる時っていうのが1番深く刺さると思うんだよね」と語っていた。
■執筆者プロフィール
びやじま。フリーライター/エディター。月100時間、30番組を聴く深夜ラジオのヘビーリスナーで、2016年からSirabeeに参画。現在はラジオを中心にした芸能エンタメを中心に月40本程度を執筆中。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)




