お年玉で貰える千円札、じつは知られざる秘密が… 奇跡の「シンクロ」に称賛相次ぐ
我々が日常的に使用している千円札。思いもよらなかった奇跡的な「シンクロ」が話題となっているのだ。
■紙幣のデザインはこうやって決まっていたのか…
こんなにピッタリ合うもんなんだ pic.twitter.com/NCWzLBV180
— しちょーさ (@shicyo_sa) December 11, 2021
まずは、現行の千円札のデザインについて確認しておきたい。
現在発行されている一万円札、五千円札、千円札は「E券」と呼ばれる紙幣(二千円札は「D券」)で、千円札の表面は野口英世が、そして裏面には富士山と桜が印刷されている。
裏面のデザイン決定の背景について、財務省は「一万円券、五千円券のテーマ(鳥・花)とのバランスを考え、風景を選択することとし、国民にも馴染みがあると思われる富士山と桜を採用したものです」とコメント。なお、富士山については写真家・岡田紅陽氏が、山梨県にある本栖湖付近の山から撮影した写真をベースにしているという。

今回話題となったツイート投稿主・しちょーささんも本栖湖の「中ノ倉峠」展望地で件の写真を撮影したそうで、「千円札の富士山の場所ということなので、千円札の富士山と本物の景色が上手く合わさらないかと思い、写真を撮ってみました」と、当時の様子を振り返っている。
ネット上には「完全に一致」というスラングが存在するが、ここまで「完全に一致」という言葉がピッタリな光景は、そうそう拝めないだろう。
■紙幣と富士山の歴史に感動…!
また、現行の千円札以外の紙幣と富士山の関係性も見逃せない。
日本銀行券(紙幣)を印刷する「国立印刷局」の公式サイトでは、1938年(昭和13年)発行の小額政府紙幣の「五拾銭券」、1951年(昭和26年)発行の「B五百円券」、1969年(昭和44年)発行の「C五百円券」、1984年(昭和59年)発行の「D五千円券」、そして2004年(平成16年)発行である現行の「E千円券」の5種類の裏面にて、富士山が採用されていると説明している。

かつて五百円玉でなく「五百円札」が存在していた時代があることを知らない世代も多いと思うが、新渡戸稲造が表面にデザインされた「D五千円券」は、まだ記憶に残っている人も少なくないはず。
ちなみに、富士山のデザインも「全て同じ」というワケではなく「五拾銭券」は、静岡県・越前岳から見た富士山、「B五百円券」と「C五百円券」は山梨県・雁ヶ腹摺山(がんがはらすりやま)から見た富士山が使用されており、「D五千円券」では、今回話題となった「E千円券」同様、岡田氏が本栖湖より撮影した富士山がデザインされているのだ。
お次は新千円券https://t.co/a7emAPkOOt pic.twitter.com/rbE6uE80Lf
— 日本銀行 (@Bank_of_Japan_j) September 10, 2021
なお、2024年度上期を目処に発行が予定されている新紙幣では富士山が大きくフィーチャーされたデザインはないが、北里柴三郎が表面を飾る「新千円券」の裏面では、葛飾北斎の作品『富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」』を採用。
こちらは「荒波」の様子がメインなのだが、波間から富士山の姿がチラリと覗く、なんとも粋なデザインの構図となっている。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)






