GMO熊谷会長、謝罪会見の「顔写真」悪用に弁護士が警鐘 “やりすぎ”は違法になるリスクも…
GMOの熊谷正寿代表の謝罪会見をめぐり、顔写真を悪用した投稿に弁護士が警鐘。リポストをしただけのつもりでも違法になるリスクがあるという。

弁護士の岡野タケシ氏が3日、公式Xを更新。
自社のクラウドサービスへの不正アクセス問題をめぐって謝罪会見を行った、GMOインターネットグループの熊谷正寿代表をめぐり、顔写真を悪用したSNSへの投稿に警鐘を鳴らした。
■SNSの投稿に「むちゃくちゃだ」
熊谷代表は、2日に行った会見で、謝罪する一方で、涙を浮かべたり、自身の生き方や信念を強調したり、部下を強く叱責したりするなど、一般的な企業の謝罪会見とは違う様子が話題に。SNSではさまざまな声があがった。
なかには、生成AIを使って熊谷代表が踊っているかのような動画や、突如号泣するような動画を作って投稿する人もみられた。
GMOの熊谷社長の顔写真の悪用が目立つ。
弁護士から見ると、裁判で違法と判断され、開示請求が認められそうなものも多い。
生成AIで腰を振るダンスをさせたり、髪型をいろいろ変えてハゲの画像を作ったりと、むちゃくちゃだ。GMOの会見の中身を批判するのも自由だ。… https://t.co/cfMTrwXbax
— 岡野タケシ弁護士【アトム法律税務グループ】 (@takeshibengo) November 3, 2026
こういった動きに、岡野氏は「GMOの熊谷社長の顔写真の悪用が目立つ。弁護士から見ると、裁判で違法と判断され、開示請求が認められそうなものも多い。生成AIで腰を振るダンスをさせたり、髪型をいろいろ変えてハゲの画像を作ったりと、むちゃくちゃだ」と切り出し、「GMOの会見の中身を批判するのも自由だ。ただ、勝手に人の顔写真をいじって笑いものにするのは別の話だ」とつづる。
■「違法」判断の例を紹介
続けて、これまでの顔写真の悪用が違法と判断された裁判例について紹介。
大学のサイトに掲載された大学院生の顔写真を、匿名アカウントが加工して投稿した事例が、「大学のサイトに載った写真でも、加工の材料にされることまで本人は同意していないとし、顔写真を貼った投稿そのものを違法と判断した」と説明。
さらに、インスタグラムに投稿された女性や家族の写真が匿名掲示板サイトに無断転載され、女性や家族を揶揄するようなコメントが書き込まれた事例について「裁判所は、SNSに公開していた写真でも、嘲笑する目的で使われることまで承諾したわけではないとし、この転載を違法と判断した」とした。
また、週刊誌が女性芸能人の顔写真と、精巧なイラストを合成して掲載した記事では、「芸能人なら我慢すべきだという出版社側の理屈も通らなかった。肖像権と名誉感情の侵害で違法と判断され、訴えた8人それぞれに80万円の賠償が命じられた」と記す。
■リポストも「リスクがあるよ」
「三つに共通するのは、公開された写真でも、有名人でも、勝手に顔写真を使って笑いものにした時点で違法と判断されていることだ」とし、「やりすぎてる人には、この投稿のリンクをDMやLINEで送るなどして教えてあげてください。リツイート(リポスト)してるだけの人もリスクがあるよ」と警鐘を鳴らしている。
ユーザーからも「おもしろい動画作ってウケていると思っても、これもディープフェイクだからね。安易に人格権、肖像権を侵害して、名誉毀損していないと思ったら大間違い」「プロフィール写真いじりは法的に違法であるという話」といった声がよせられた。
■執筆者プロフィール
しばたけろこ:フリーライター。関西のスポーツ紙や芸能情報サイトでの記事執筆を経て2021年よりSirabeeに参加。
現在はSNSを中心としたエンタメ記事のほか、ライフハック、時事ニュースなど月100本程度を執筆中。
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(文/Sirabee 編集部・しばたけろこ)




