「人気バンドのサイン会やります!」→ファンは8時間待機するも開催無しで炎上 運営会社に「責任の所在」聞いた
英バンド・Rideのポップストアにて、メンバーサイン会を8時間近く待つも行われず「運営から何の説明も無かった」と怒りの声が続出。運営会社に、方針と責任の所在を尋ねた。
9月23日、東京・中目黒で英バンド・Rideの名盤『Nowhere』の世界観をテーマにした1日限定のポップアップストア&ファンハングアウト「RIDE – Nowhere, Nakameguro」が開催。
現地スタッフらの対応に疑問の声が続出し、炎上する事態となった。
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■「行われなかったサイン会」が炎上

ここ日本でも人気がある音楽ジャンル「シューゲイザー」を代表する存在にして、シューゲイザー黎明期から活動を続けるRide。
22日にはスピッツ主催のイベント「ロク漫祭 ~SPITZ 草野マサムネのロック大陸漫遊祭り~」に出演し、名演でファンたちを歓喜させた。その翌日に開催されるポップアップストアということで、ファンの期待は高まっていたのだ。
イベントの事前アナウンスによると、Tシャツをはじめとする数々のグッズが販売されるほか、当日の会場BGMはバンドメンバーのアンディ・ベルが本イベントのために制作したプレイリストが流れることが明らかに。
さらに「メンバーの来場も予定しており、サイン会などの実施も見込んでおります。会場内ではメスカル・バーも営業いたしますので、シルバーウィーク最終日のひとときをごゆっくりお楽しみください」という、心躍る告知がされていたのだ。
しかし、告知には「メンバーの来場およびサイン会の実施は予定であり、都合により変更となる場合がございます」という1文も。
そして迎えた当日、X上には「整理券まで配られたけど、結局サイン会は無かった」「運営の対応が酷すぎる」「何の説明も無しに、撤収を始めた」など、不満の声が噴出していた。
最終的に、これらの不満の声がXのトレンドに急浮上。炎上と言える事態に発展してしまったのだ。これは「メンバーが現地に来なかった」以外の要素が大きく関係しているようだ。
■オープン前から130人ほどの行列が

そこで今回は、実際にポップアップストアを訪れた人々に、詳しい話を聞いてみることに。
取材に協力してくれたwesker4728さんは、「オープン時間の12時より前からかなりの人数が並んでいましたが、その時点では整理券については配布も説明も一切ありませんでした。オープン直前、店員さんが他の方にしていた説明では『既に130人ほど並んでおり、早い人は10時半くらいから並んでいた』とのことでした」と、同日11時40分ごろの様子を振り返る。

その後、グッズを購入し終えた人々が会場奥のレーンで、紙製の黄色いリストバンドをもらっていることに気づき、スタッフに尋ねたところ「サイン会」の整理券を配布していることが判明。
何らかのグッズを購入し、そのレシートを見せると整理番号が記載された紙製のリストバンド(整理券)がもらえるシステムなのだが、wesker4728さんは「その時点で私が受けた説明では『優先入場券』とのことでしたが、後から来た人たちの話では『整理券』と説明されており、人によって大きなズレがあると感じました」と、違和感を指摘している。

サイン会について受けた説明は「いつメンバーが来るか分からないため、サイン会もいつ始まるか分からない」「状況によってはメンバーが来ない可能性もある。来るかどうか自体も断言できない」「リストバンドはあくまで優先入場券なので、リストバンドが無い人たちもサイン会の列には並べる。上限の人数に達したら締め切るので、メンバーが来るタイミングで会場にいなかったら、リストバンドをしていてもサイン会に参加できない可能性がある」というものであった。
そのため、ファン達は会場を離れるわけにはいかなくなり、wesker4728さん含む大半は、物販会場の向かい側の部屋にあるバースペースや会場の廊下などで時間を潰していたという。
その間、SNS上にバンドメンバーがタワーレコード 渋谷店を訪れる様子が投稿され、待機しているファンの間でも話題に。
wesker4728さんは「渋谷とポップアップ会場のある中目黒は近い距離だったので、『この流れでポップアップの会場にも来てくれるかもしれない』という雰囲気が会場内に漂っていました。その雰囲気が多くの人が遅い時間まで会場に残っていた理由の一つだったと思います」と、振り返っていた。
■8時間放置されたファンが激怒
しかし、メンバーが会場に現れる気配は一向になく、17時を過ぎると次第に諦め、帰り始める人々の姿が。wesker4728さんが会場で知り合い、仲良くなった人物は地方からやって来ていたため、泣く泣く帰らざるを得なかったという。
そしてポップアップ閉店の19時、現地スタッフたちが信じられない行動に出る。なんと、サイン会に関する「中止」等のアナウンスをせず、撤収作業に取り掛かったのだ。
長時間放置された挙句、何の説明も無く撤収を始めるスタッフを見て、一部のファンが「この後どうなるのか」と尋ねたところ、「撤収作業に入っているが、20時までなら会場は開いているので、それまでならいても良い」という返答が。
思わず「閉めるなら、来場客に何か一言アナウンスしてから閉めるべきだ」と返すも、運営からは特に発信は無く、黙々と撤収作業が行われていく。
そうした対応を受け、最後まで残った来場客約20名の我慢が限界に達する。

現地スタッフを問い詰め、追求していくうちに「バンドから『来場予定である』との連絡はあったが、『寄れるようなら寄ってサインなどをする』というニュアンスの内容であった」「バンドとは連絡を取りあっておらず、来場の状況などは確認していなかった」「整理券を出したのは物販運営の独自の判断で、混乱を避ける目的であった」などの事情が明らかになったのだ。
これが事実ならば、バンドメンバーが「行けたら行く」レベルで伝えた連絡を受け、運営側は150枚の整理券を独断で配布。そして「150人ものファンが現地で待機している」という事実が、バンド側に知らされていなかったこととなる。
整理券はグッズ購入者にしか配布されないため、本来買う予定ではなかったグッズや、サイズ展開の商品を購入したファンもいることだろう。
また、バンドメンバーへの責任転嫁ともとれる発言もあったという。
あまりに杜撰な方針に、来場客は激怒。もちろん「メンバーが来ない」可能性があることは承知の上で残っていた人々である。
しかし、wesker4728さんは「メンバーが来なかったことに対しては怒っておらず、最後まで運営スタッフから何の説明もアナウンスもなかったこと、そして何のアナウンスもないまま撤収しようとしている運営の姿勢に不信感や憤りを覚えました」と、ファンの気持ちを代弁してくれた。




