日本一矛盾したバス停、その名前にツッコミ相次ぐも… バス会社は「もっとスゴい名前がある」と告白
秋田市内のHondaディーラー前のバス停留所「マツダ前」に、ツッコミが続出。担当の交通局は「もっと驚かれる停留所名がある」と、その正体を明かす。
「名は体を表す」という言葉があるが、ときには「名が全く体を表さない」というケースも存在する。
少し前にX上では、秋田県内で目撃されたツッコミどころ満載なバス停留所名に「どういうことだよ」と、驚きの声が相次いでいたのだ。
■「マツダ前」停留所の後ろにあるのは…
ことの発端は、Xユーザー・鳩ヶ谷さんが投稿した1件のポスト。
「マジでここ日本で一番有り得ないバス停だと思う」という意味深な1文が綴られた投稿には、「マツダ前」という名前が記されたバス停留所の写真が添えられている。

しかしそのバックには、なんと大きく「HONDA」のロゴが記されていたではないか。
■発見者は「マツダもあるけど…」戸惑い
「ホンダ前にも関わらず、名前がマツダ前」というシュールな絵面は瞬く間に話題となり、Xユーザーからは「どういうことだよ…」「こんなん二度見するわ」「このバス停の前で待ち合わせしたら、迷子になりそう」「面白すぎるだろ」など、戸惑いの声と多数のツッコミが寄せられていた。
ポスト投稿主・鳩ヶ谷さんに話を聞いたところ、当該の写真は秋田県秋田市内で撮影したものと判明。
マジでここ日本で一番有り得ないバス停だと思う pic.twitter.com/faNvXoNcGC
— 鳩ヶ谷 (@kemosho_tarou) September 9, 2026
「歩いてバス停を撮影するのが趣味で、よく秋田中央交通さんのバス停をカメラに収めているんです」と語る鳩ヶ谷さんは、「このバス停は、秋田県道上にあり地元では新国道と呼ばれる道にあります。秋田県内でも有数のバスの本数を誇る、言わば主要街道です。そこを歩きながら、色々なバス停を撮影していると『マツダ前』という名前のバス停に着きました」と、当時の様子を振り返る。
なお、道路の反対側にはマツダの店舗があるため、「マツダ前」という停留所名は決して誤りではないのだが…。
鳩ヶ谷さんも「決して間違った名前というワケではないですけど、それでも秋田駅西口方面行きのバス停はマツダよりホンダの方が目の前にありました」と振り返っているように、やはり直感的には「ホンダ前」が正しいように感じられた。
そこで今回は、当該の停留所を運営する秋田中央交通に詳しい話を聞いてみることに。
■担当者「当時、ホンダは無かった」
秋田中央交通の担当者に事情を説明すると、やはり「マツダ前」という名前について、たびたび質問が寄せられていることが判明。
命名の経緯について、担当者は「通常、バスの停留所は上下線で名前を変える、ということはしません。こちらの停留所は向かい側にマツダさんの店舗がございまして、設置当初はまだホンダさんの店舗が無かったと記憶しております」と、その事情を説明してくれた。
つまり、時が流れて現在はホンダ店舗の方が近くにあるが、設置当初は名実共に「マツダ前」だったワケだ。
また、秋田中央交通には「長崎屋バスターミナル」というターミナルが存在するも、こちらは「MEGAドン・キホーテ秋田店」内に位置する。

その背景には、ドンキの運営会社「パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス」(PPIH)が長崎屋を子会社化し、多くの長崎屋店舗がMEGAドンキへと変更されたことが関係している。
こちらを例に挙げ、担当者は「『マツダ前』停留所に関する質問も寄せられますが、MEGAドンキさんの中にある『長崎屋バスターミナル』の方が、質問を受ける機会が多いです」とも語っていた。
また、「要望があれば変更も検討しますが、今のところ停留所名に関するクレームは頂いておりません」とも補足しており、質問する人々も不便を感じているワケでなく、「素朴な疑問」として尋ねているのだろう。
名前と場所がチグハグな停留所を発見した際は、ぜひ「その街の過去」に想像をめぐらせてみよう。
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■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。道路・鉄道ネタに関する取材で、国土交通省や都道府県警、全国の道路事務所、鉄道会社に太いパイプを持つ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)




