「佐川急便」騙る最新の詐欺電話、その手口が「悪質すぎる」と話題 佐川広報は「あり得ない質問」と断言
佐川急便を名乗る人物からかかってきた詐欺電話のやり口が「悪質すぎる」と話題に。佐川急便は「当社から個人情報を尋ねることはあり得ない」と、注意を喚起する。

技術の進化と共に、それを悪用する人物らによる詐欺被害が発生するもの。しかし、インターネットが主流となった現代においても電話を利用した詐欺の被害は後を絶たない。
現在X上では、運送会社を名乗る人物による悪質な手口が話題となっているのだ。
■佐川を名乗る電話、その内容は…
今回注目したいのは、Xユーザー・NICOさんが投稿した一連のポスト。
「これ、拡散してください」という書き出しから始まる投稿にて、NICOさんは先日自宅に「佐川急便ですが、北海道の五十嵐さん宛にお荷物送られていますか?」という電話がかかってきたと明かす。
「ご家族にもご確認お願いします」と求められたが、NICOさん以外に荷物を送る家族はいないため「送っていません」と答えるも、相手は何度も「大丈夫ですか?」と確認してくる。
対応に不信感を覚えたNICOさんが営業所の名前を聞くと、「本社です」という回答が。
内心ツッコミつつ電話を切り、近所の佐川急便の営業所に相談の電話をしたところ、「それ詐偽電話です。何件も報が来ており、警察にも報告しています」との案内があったという。
ポスト文末は、「皆さんも気をつけてください。母が出なくて良かったわ」と、注意喚起と安堵の言葉で締められている。
■佐川急便は「2025年頃から確認されている」
これ、拡散してください🙏
先日、自宅に佐川急便ですが、「北海道の五十嵐さん宛にお荷物おくられてますか?」謎の電話がかかってきた。「ご家族にもご確認おねがいします。」とわたし以外、送る人はいないので「送ってません」「大丈夫ですか?」と何度も確認されてなんだかおかしいぞと👇続— NICO ☺︎︎ (@NZT2mfqVCuOm5oU) September 9, 2026
当該のポストは瞬く間に話題となり、Xユーザーからは「これ、流行っている最新の詐欺の手口らしい」「これにYESって答えちゃうと、個人情報が聞き出されちゃうのか」「最近は警察でなく、配送業者になりすました詐欺が多いみたい」「自分のところにも、2カ月前にこういう電話きたよ」など、様々な声が寄せられていた。
そこで今回は、こうした詐欺事例の詳細をめぐり、佐川急便に話を聞いてみることに。
取材に際し、佐川急便の広報担当者は「当社を名乗る不審電話に関するお問い合わせは、2025年頃から全国の営業所へ継続的に寄せられています。確認されている手口としては、音声ガイダンスで佐川急便を名乗り、『お荷物に関する重大な事故が発生した』とのアナウンスが流れた後、佐川急便のカスタマーサービス課を名乗る人物が応対し、『お荷物の中に現金が入っている』などと説明して個人情報を聞き出そうとするケースや、利用者が犯罪に関与していると告げて金銭の支払いを求めるケースがあります」と、その手口を説明する。
■「佐川が個人情報尋ねることはない」
こうした詐欺電話が悪質なのは、「本当に佐川急便からの電話だったらどうしよう…」という不安な気持ちを刺激する点だろう。そこで続いては、佐川急便から実際に「利用客に電話する」ケースについて尋ねてみる。
こちらに対し、広報担当者は「当社では、配達や集荷に関するご連絡や、航空便で発送されたお荷物にX線検査の結果、航空機への搭載が制限される品目が含まれている可能性がある場合などに、お荷物の内容品を確認するため、お客さまへご連絡を差し上げることがあります」と、説明する。
その際は荷物の「お問い合わせ送り状番号」「お届け先情報」など、佐川急便と利用客の間で共有している配送情報を元に、案内されるという。
また、担当者は「当社からのお電話において、生年月日や家族構成などの個人情報をお尋ねしたり、金銭の支払いや口座情報、クレジットカード情報の提供を求めたりすることはありません」と、強く断言していた。

自社の名を騙る詐欺への対策に対し、担当者は「不審な電話による被害を防ぐためには、相手の説明を鵜呑みにせず、その場で個人情報を伝えないことが重要です。お客さまにおかれましては、少しでも不審に感じる点がございましたら、生年月日や家族構成などの個人情報を伝えたり、相手の指示に従ったりすることなく、まずは当社の担当営業所へご確認頂きますようお願いいたします」と呼びかけ、「当社では、今後もホームページ等を通じた注意喚起を継続し、お客様に安心してサービスをご利用頂けるよう努めてまいります」と、今後の展望をコメントしている。
佐川急便に限らず、実在する会社や団体を名乗る人物から意味深な電話がかかってきた際は、いかに先方が急いでいても「確認する」時間を確保するのが安全だろう。
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■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。道路・鉄道ネタに関する取材で、国土交通省や都道府県警、全国の道路事務所、鉄道会社に太いパイプを持つ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)




