元ヤクルト監督、引退選手の花道提案したら「俺には関係ない」 不満あらわにした主砲を告白
元ヤクルト監督が明かした「交渉するのが厄介だった人」。引退する選手のために「最後の1打席くれるか?」と伝えたら…。
2026/08/13 07:45

元東京ヤクルトスワローズ監督の小川淳司氏が9日、YouTubeチャンネル『イガちゃんねる ~五十嵐亮太の人生は旅だ~』に出演。監督時代、主砲として活躍したウラディミール・バレンティン氏との知られざる交渉エピソードを披露した。
■ヤクルト時代に60本塁打
バレンティン氏は2011年からヤクルトでプレーし、3年連続本塁打王を獲得。13年には、王貞治氏が持っていた1シーズン55本塁打の記録を大幅に更新する60本塁打を放ち、NPBの歴史に名を刻んだ。
20年に福岡ソフトバンクホークスに移籍したが、結果を残せず21年に退団した。
■引退する選手のために提案したら…
今回、「交渉するのが厄介だった人」を問われバレンティン氏を挙げた小川氏は、長年ヤクルトの主砲としてチームを支えた畠山和洋氏の引退試合を振り返る。
当時、4番として君臨していたバレンティン氏に対し、小川監督は試合前、ベンチで直接ある願いを切り出した。「最後の1打席、畠山にくれるか?」。バレンティン氏の代打で畠山氏を起用して花道を作りたいという、指揮官としての思いから出た提案だった。
しかし、バレンティン氏は「何であげなきゃいけないんだ。俺には関係ないだろう」と不満を露わにしたという。
■小川氏が引くと「いいよ」
自身の役割と誇りを大切にする姿勢に、小川氏は「当然だと思う」とバレンティン氏の意見を尊重し、別の打者のときに畠山氏を代打で出すことに。
すると、少し時間が経ったあと、バレンティン氏のほうから歩み寄ってきて「いいよ」と1度頭を冷やしたことで冷静さを取り戻し、指揮官の思いを受け入れてくれたという。
小川監督は当時の駆け引きを振り返り、「押し続けるのがいいのか、引くのがいいのかは分かんない。状況や人によっても変わる」と人との接し方の難しさを痛感していた。




