おにぎりはラップよりアルミホイルで包むと美味しい→第三勢力が出現 おにぎり「最大の弱点」もカバーしていた

ラップやアルミホイルと並び、おにぎりを巻くのに適したアイテム『おにぎりぽっけ』。実は開発者も「想定していなかった」強みが次々と発見されているという。

2026/08/03 11:00

『おにぎりぽっけ』
画像提供:岩谷マテリアル

おにぎりを包む際、「ラップで巻くか、アルミホイルで巻くか」という話題は、定期的に議論を呼んでいる。

しかし令和の現在では、これらに並ぶ「第三勢力」が存在するのをご存知だろうか。


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■「アルミホイルで巻くと美味しい」はなぜ?

おにぎりラップ・アルミホイル論争の際、しばしば持ち出されるのが「アルミホイルで巻いた方が美味しい気がする」という意見。

実際、アルミホイルはラップと比べて適度な通気性があるため、水分を逃しやすく、海苔がふやけにくい、ご飯がベチャッとなりづらいなどのメリットがある。

しかし、この辺りの差異は言わば「好みの範疇」であり、ラップで巻いた際の「しんなり感」が好みという人も少なくないだろう。

「アルミホイルで巻いた方が美味しい」という人からは、「小学生の頃、友達の銀紙おにぎりが美味しそうで、めちゃめちゃ羨ましかった」「アルミホイルは『遠足・運動会のお弁当』のイメージもあって、美味しそうに感じる」「アルミホイルの方が、特別感あるんだよな」といった声も上がっており、いわゆる「思い出補正」による部分も大きいかもしれない。

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■ラップ派とアルミホイル派、どちらが多い?

しかし以前、Sirabee編集部が全国の10~60代のネットユーザー男女711名を対象にアンケート調査を行ったところ、意外な事実が判明。

おにぎりの包み方グラフ

なんと「おにぎりはどちらで巻いた方が美味しいと思うか?」という質問に対し、全体の62.6%が「ラップ」と回答していたのだ。

また、男性より女性の方が「アルミホイルの方が美味しい」と感じている傾向にあるようで、最も「アルミホイル」の回答割合が大きかったのが10〜20代の女性(45.9%)という点も興味深い。

おにぎりの包み方グラフ

一方で男性は女性と比べると「ラップ派」の方が多く、アルミホイルおにぎりの思い出補正が強そうな世代を含め、いずれの世代でも「アルミホイル派」は4割未満にとどまっている。

しかし令和の現代では、ラップ、アルミホイルに並ぶ「第三勢力」が存在するのだ。

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■「おにぎりの弱点」をスマートに克服

『おにぎりぽっけ』
画像提供:岩谷マテリアル

その名は『おにぎりぽっけ』。『アイラップ』で有名な岩谷マテリアルの製品で、2018年6月より発売されたポケット状のおにぎり用シートだ。

その名の通りポケットのような形状をした製品で、シートを器などにセットしてご飯と具材を入れ、シートの上から三角形に整え、最後に付属のシールで留めるだけで、あっという間におにぎりが完成。

『おにぎりぽっけ』
画像提供:岩谷マテリアル

おにぎり初心者にとって三角形ににぎるのは難しいものだが、『おにぎりぽっけ』を使えば、綺麗な三角形おにぎりも簡単に握れるのだ。

『おにぎりぽっけ』
画像提供:岩谷マテリアル

また、家庭で作ったおにぎりには「にぎる」と「包む」の2動作が必要となるが、同商品はにぎったおにぎりをそのまま保存できるのが最大の特徴である。

『おにぎりぽっけ』
画像提供:岩谷マテリアル

さらに、シートに入れた状態で食べればおにぎりを素手で触ることもなく、衛生面でも安心。つまり、これ1枚で「にぎる・包む・持ち歩く・食べる」の全てをカバーできるのだ。

開発の経緯について、岩谷マテリアルの担当者は「生活者への調査で『現在はおにぎりを素手でにぎらず、ラップや手袋などを使う人が多い』という声を聞いたことが切っ掛けでした」と、振り返る。

そして調査の中で、2016年の熊本地震の際、炊き出しのおにぎりによる集団食中毒が発生していたことを知り、「素手でご飯に触れずにおにぎりを作れる商品」として開発を進めていったのだ。

『おにぎりぽっけ』は袋の角を利用することで三角形に整えやすく、このデザインが「にぎる」と「包む」を一度に行える形状として機能している。

また、担当者は「市販のおにぎり用フィルムには、キャラクターやかわいらしい絵柄が入ったものが多く、主婦の方から『男子高校生や会社員のお父さんにも持たせやすいものが欲しい』という意見がありました」と、消費者からの声を紹介。

こうした要望に応えるべく、年代や性別を問わず使いやすいよう『おにぎりぽっけ』フィルム本体には無地デザインが採用されているという。

『おにぎりぽっけ』
画像提供:岩谷マテリアル

一方、フィルムを留めるシールは自由に文字や絵が書けるようになっており、これは具材名を書き込めるほか、子どもが喜ぶ絵を描いたり、スタンプを押したり、メッセージを添えたりと、様々な用途に活用できる。

『おにぎりぽっけ』
画像提供:岩谷マテリアル

担当者は「おにぎりを包むだけでなく、作った人と食べる人とのコミュニケーションにも使える商品です。じつは、このシールの仕組みは私の発案で、私自身の学生時代の体験が原点となっています」とも語ってくれた。

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■「開発者の想定」に無かった喜びの声も…

こうして書くと、ラップやアルミホイルの「上位互換」のように感じられる『おにぎりぽっけ』にも、いくつか注意点が存在する。

前出のように「にぎる・包む・持ち歩く・食べる」の4動作をカバーした製品だが、「ラップやアルミホイルよりも美味しさを長く保つ」といった特殊な保存機能を備えているワケではない。

もちろん、使用するだけで「食中毒を防げる」といった類いのものでもないため、持ち歩く際には十分に冷まし、気温に応じて保冷剤を使用するなど、一般的な食品衛生管理も必要となる。

また、冷凍保存、および電子レンジ加熱に対応しており、作り置きして食べることも可能だが、油分が含まれている場合は耐熱温度の兼ね合いから、電子レンジ加熱が不可になる点にも気をつけたい。

そのため、シーンに応じてラップ、アルミホイル、『おにぎりぽっけ』を使い分けるのが、時代の最先端を行く「令和のおにぎりライフ」と言えるだろう。

さらに、『おにぎりぽっけ』には開発時に想定していなかった思わぬ活用法や、効果でも人気を博している。

例えば、ソースがこぼれやすいハンバーガー、油で手が汚れやすいフライドチキン、粉やパンくずが落ちやすい大福やイングリッシュマフィンなども、シートで包みながら安全に、手や周囲を汚すことなく食べられるのだ。

『おにぎりぽっけ』
画像提供:岩谷マテリアル

また、ユーザーの中には「以前、嗅覚過敏によりラップで包んだおにぎりや手作り弁当を食べられなかった子供が、『おにぎりぽっけ』で包んだおにぎりは食べられた」と、SNSや会社窓口を通じて感謝のメッセージを送ってきたことがあったという。

『おにぎりぽっけ』および『アイラップ』はいずれもポリエチレン製で、フィルムに添加剤は使用していない。しかし、子供が食べられた理由との因果関係は確認できておらず、嗅覚過敏に対する製品の効果を約束するものではない。

しかしSNS上には、「ラップの匂いは気になるが、『おにぎりぽっけ』ならば匂いが気にならない」というユーザーや、その子供たちの声が散見されており、これは決して無視できない。

担当者は「私たちにとっても、商品の思いがけない価値に気づかされた、印象深い出来事でした」と、振り返っていた。

『おにぎりぽっけ』
画像提供:岩谷マテリアル

薄くかさばりにくいパッケージの『おにぎりぽっけ』は、外出時にかばんに1パック入れておくと非常に便利。遊園地やドライブ、アウトドアなど、様々なシーンで思わぬ活躍を見せてくれるので、ぜひお出かけの際は常備してほしい。

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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。道路・鉄道ネタに関する取材で、国土交通省や都道府県警、全国の道路事務所、鉄道会社に太いパイプを持つ。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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