「オタクに優しいギャル」の本、UMAの棚に分類され世のオタクが絶望 書店は「現実で見たことない」と主張
神保町の書店・書泉グランデで「オタクに優しいギャル」に関する書籍が「UMA」(未確認生物)に分類されていると話題に。担当者は「異変探しイベントの仕込みの一環」と、説明する。
書店やレコードショップを散策する際、ひとつの指標となるのが「ジャンル」見出しによるコーナー区分。しかし、ときには「この本、このジャンルに分類されるの!?」と驚かされるケースも珍しくない。
現在X上では、とある書店にて目撃された、世のオタクたちの幻想(ゆめ)を粉々に破壊するジャンル分けが話題となっている。
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■このジャンル見出し、何かがおかしい…?
今回注目したいのは、Xユーザー・せつなりっとくさんが投稿したポスト。
「書泉グランデくんさあ」とだけ綴られた投稿には、書店の書架を写した写真が添えられている。どうやらオカルトやミステリーに関連した書籍のコーナーのようで、書架には「怪奇・心霊現象」「未確認動物」といったワードを含む書籍の背表紙が、ズラリと並んでいた。
しかし、よく見るとその中に紛れて漫画『オタクに優しいギャルはいない!?』(コアミックス)のコミックスが並んでいる。他の書籍のタイトルを見ると、この作品だけ場違いのように感じてしまう。一度手にとった客が別の書架に収めたのだろうか、などと思いつつ、よく見ると…。
書泉グランデくんさあ pic.twitter.com/EU4xD5SB53
— せつなりっとく (@setsuna0417) May 23, 2026
なんと、同エリアのジャンル区分として「UMA オタクに優しいギャル」という見出しが表示されていたのだった。
■「オタクに優しいギャル」って何だ?

多くの創作物において、ギャルのキャラクターは「基本、タメ口」「サバサバしている」「誰とでも仲良くなれる(コミュ力が高い)」「一人称が『あーし』」といった特徴がお約束。
そして「漫画やアニメなどオタクの趣味に理解を示す」といった「オタクに優しい」という要素が、現代の二次元世界におけるギャル最大の特徴となっている。
しかし、この「オタクに優しいギャル」というのは、現実世界でギャルとの接点を持たないオタク達の願望が生み出した「架空のギャル像」であり、「現実には存在しない」「単なる都市伝説」といった指摘も少なくない。
そんな「オタクに優しいギャル」を題材とした作品が「UMA」(未確認生物)と同じカテゴリーに分類されている光景は世のオタク達に衝撃を与えており、X上には「反論できない…」「これは書店が正しい」「やっぱりオタクに優しいギャルは存在しないんだよ…!」など、現実を見据えたユーザーによる嘆きの声も多数上がっていた。

そこで今回は、オタクに優しいギャルとUMAを同ジャンルにまとめた経緯について、書泉グランデを運営する株式会社書泉に話を聞いてみることに。
■担当者も「現実で出くわしたことない」
結論から言うと、今回話題となったコーナーは「常時設置されているものではない」と判明。

その詳細について、書泉の担当者は「ゴールデンウィーク期間中に開催した『リアル異変探しゲーム「嘘の本屋 2026」』という異変探しイベントの仕込み(異変)の一環になります」と、説明している。
同イベントは、実際の書店内で起こる「数十個の異変」を見つけるというもので、好評を受けて7月に再演されるという。
その中で「UMA オタクに優しいギャル」と言う異変を採用した経緯については、「創作物のなかで“オタクに優しいギャル”は頻繁に見かける存在ですが、現実世界で出くわしたことがないので、UMAとして分類しました。ある程度ネットミームを理解してないと、見つけづらい異変かと思います」と、血も涙も無い回答が得られた。

なお、現在は同イベントは実施していないため、当該の書架から見出しや、それに対応した書籍は外されている。
■通常営業時も「異変だらけ」と判明
しかし、こうしたイベント時だけに限らず、同店では様々なジャンルに特化した書架づくりを行なっているのが特徴。

たとえば、中世に特化した3階の「ヒストリ屋」では、中世関係の書籍だけでなく、実際に着用できる鎧兜を販売しているというから驚きである。
また、4階には「奇蟲」と言うコーナーが存在し、担当者は「これなどは、特化することにより発生した特異なジャンル分けと言えるかもしれません」とも振り返っていた。
また、今年5月に発売された書籍『昼間のスターゲイザー』(集英社)に関連し、4階で展開する「占いコーナー」ではタロットカードを始めとした占いに関するトピックを充実させており、「野生の書店」とも評されるほどだという。

鉄道に特化したフロアの5階では、各鉄道会社ごとに分類した商品展開や駅の着メロCDコーナー、実際に電車で使われていた吊り輪などの備品を販売しており、「趣味」や「カルチャー」の側面からアプローチする書店の一つの完成形と言えるかもしれない。

なお、こうした紹介を受け、「嘘の本屋 2026」運営の「マニアな合同会社」は「書泉グランデさんは平素から『野良の異変』とも言える変な売り物や変なPOPだらけなので、今回のジャンル分けも上手く馴染んだかなと思います。たとえば鎧や剣、本物の電車の手すりを売っているのって、普通の本屋からすれば異変かと思います」とも分析しており、ぐうの音も出ないほどの正論であった。




