「食べ物を床に置いてる」批判の声が… 日本独自の文化が「全否定」とショック受ける人も
姫路市の寺である不徹寺が投稿した器の画像にまさかの“批判”が。寺院では「畳文化や座って食べる事をもっと伝えていきたい」とも。
兵庫県姫路市の寺院「不徹寺」が9月30日、公式Xを更新。茶道で和菓子を供する様子をSNSに投稿したところ、「まさかの反応」があったことを明かし、反響を呼んでいる。
■「食べ物床に置いてる」
同寺では「スレッズという美しき世界に、和菓子を器に持って畳に置いた画像を投下したら『食べ物床に置いてる時点で無理!!!!』なるご意見をいただきました」と、スレッズへの投稿に、批判があったことを報告。「素敵なご自宅にお住まいなのだなと思った次第」とチクリと記している。
スレッズという美しき世界に
和菓子を器に持って畳に置いた画像を投下したら「食べ物床に置いてる時点で無理!!!!」
なるご意見をいただきました
素敵なご自宅にお住まいなのだなと思った次第 pic.twitter.com/lvTNm1Fa4d
— 臨済宗妙心寺派 松壽山不徹寺 (@futetsuji) September 30, 2026
添えられた画像を見ると、秋らしい柿をかたどった生菓子が、織部焼とみられる器に盛られ、畳の上に置かれている。
■「茶会全否定」の声に「色んな感性が」
この投稿に、ユーザーから「お茶の世界の作法を知らぬ方がいらっしゃったのですね」「茶会全否定」と驚きやショックを受ける声が。
同寺は「なんかこう、色んな感性があるんだな、と。ちなみに相手様は日本人だった模様…教育の敗北というか、常識の変遷というか、ネットの闇というか、若気の至りというか、そんなあたりを凝縮して感じました」と返信した。
また、「茶会がどういう場所で行われているのかご存知ないのでしょうね。近年新築住宅に畳を敷いた部屋や床の間や仏間を作らない家が多いそうですし」とのコメントには「そうなのです。まず和室がない。次に、畳を床と言われるとは思わず。感覚的に猫や犬のエサと同等というところにつながったのではなかろうかと感じています。お膳とかならまた違うのか、など色々と考え込みました」と返した。
■茶道における「畳」
画像は、茶道の席における主菓子を盛った鉢に見える。茶道では、道具や器は茶室の畳に置かれる。畳の目を数え、道具や茶碗を置く場所が決められている作法や、客が茶碗を畳の縁の内側や外側に置く、といった所作など、畳を基本としている。
話が文化や哲学に及ぶため難しいところだが、茶道では畳が床と台を兼ねていることや、茶室を「清浄な場所」と考えるといった話も。また、茶室の畳は徹底して清掃するなど、常に清潔に保たれているといったことも関係しそうだ。
■「畳文化や座って食べる事」をもっと伝えたい
ユーザーからは「器を持ったらいけない文化の人は食べにくそう」「自分の周りの世界以外には興味がなかったり、自分が知らないことは非常識だと思い込むのかもしれないですね」「お茶席ってこれだよね。全然違和感ないんだけどな」といったコメントが。
なかには「畳は感覚的に不思議な感じがしますね。確かに板間の床に置くのに忌避感あるのに、畳ではそんな忌避感全く湧かない。かと思えば、同じ板間でも縁台に腰掛けている状態なら碗を置いても忌避感無い。不思議な感じだけど、こういった文化は良いと感じます」との意見もみられた。
同寺では、「畳文化や座って食べる事をもっと伝えていきたいと思いました」とつづっている。
筆者も茶道の経験が少しだけあり、まったく違和感はないのだが、日本人であっても、和室や畳を知らずに過ごす人も増えているのだろう。これからも日本の“美意識”として守られてほしい文化の一つだと思った。
■執筆者プロフィール
しばたけろこ:フリーライター。関西のスポーツ紙や芸能情報サイトでの記事執筆を経て2021年よりSirabeeに参加。
現在はSNSを中心としたエンタメ記事のほか、ライフハック、時事ニュースなど月100本程度を執筆中。
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(文/Sirabee 編集部・しばたけろこ)




