仕事終わりの電車内から奇妙な匂いが… 大幸薬品の「社員あるある」が面白すぎると判明
「正露丸」と聞いて匂いを連想できる人は「若年層ほど少ない」と判明。そんな「正露丸の匂い」にまつわる、大幸薬品の「社員あるある」が特殊すぎると判明した。
「職業病」という言葉もあるように、それぞれの職種・業種には固有の悩みや「あるあるネタ」が存在する。
この度、大阪に本社を構える大幸薬品の社員にも、他社の社員には想像もつかない「あるあるネタ」が存在すると判明したのだ。
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■「正露丸の匂い」すぐイメージできる?

さて大幸薬品と言えば、やはり最も有名な商品は『正露丸』だろう。読者諸君はこの『正露丸』の匂いをご存知だろうか。
以前、Sirabee編集部が全国10~60代の男女617名を対象にアンケート調査を実施したところ、『正露丸』と聞いて「匂いをすぐ連想できる」と回答した人は、全体の78%と判明。

約8割もの人が「連想できる」と答えており、非常に高い認知度を誇っているが、一方で年代ごとに傾向が異なる点にも気付かされる。

たとえば10〜20代では男性39.1%、女性37.5%が、30代では男性32.9%、女性40.9%が「すぐ連想できない」と回答しており、若年層は約4割が「正露丸の匂いを知らない」ということ。
一方で40代からは知名度がグンと上昇し、50代以降の世代は9割超が「すぐ連想できる」と回答していたのだ。
■「正露丸=匂いがしないもの」という家庭も?
しかし記者は、これは「若年層は正露丸に慣れ親しんでいない」という証明ではない、と考える。そこで今回は「正露丸の匂い」をめぐり、大幸薬品に詳しい話を聞いてみることに。

今回の調査結果を受け、大幸薬品の担当者は「約8割の方に『正露丸の匂い』を連想して頂けるのは、大変嬉しいことです。ありがとうございます」と、笑顔を見せる。
続けて「一方で、残念ながら若年層の方では匂いを知らない方も多くいらっしゃるということも分かりました。これは、1981(昭和56)年に匂いのない『セイロガン糖衣A』が発売されたことも一因かもしれません」とも分析していたのだ。

そう、じつは記者の実家でも『セイロガン糖衣A』を愛用していたため、記者は長年「正露丸=匂いがしないもの」として認識していた。
そのため、外でオリジナルの『正露丸』と初めて遭遇した際は「なんだ、この匂いは!?」と驚愕したものである。しかし、共に過ごした期間は『セイロガン糖衣A』が圧倒的に長いため、恥ずかしながら「正露丸の匂い」と聞いても、すぐにピンと来ないのだ。
そんな『セイロガン糖衣A』は発売から順調に売り上げを伸ばし、2009年頃には『正露丸』の売上を超えるほどの成果を見せる。

大幸薬品の担当者は「2017年にはカプセルタイプの『正露丸クイックC』が発売されており、こちらも『正露丸』と比較して匂いの少ないタイプです」とも補足していた。
■それにしてもこの社員たち、ノリノリである
消費者からすると、やや(かなり)独特に感じられる『正露丸』の匂い。じつは大幸薬品の社員たちは、こちらに関する「すべらないエピソード」を多数持っていると判明したのだ。
たとえば、社員Aさんは「社外でたまたま正露丸の匂いがする場所に居合わせて、周囲が『なんか正露丸の匂いしない?」とザワついていた時、絶対私のせいではないですが、ちょっといたたまれない気持ちになりました…」と、振り返る。
また、社員Bさんは「入社時に工場研修に3日間入ったところ、帰りの電車で周囲の方に『この電車、正露丸の匂いがする』と言われたました」というエピソードを明かしてくれた。

こうした「密室で気まずい」というのは、社員からすれば鉄板の「あるある」ネタのようで、社員Cさんは「会社帰りの電車に乗ると、高確率で近くの若い子やカップルが、ひそひそと『え、だれか正露丸飲んだ?』『めっちゃ正露丸の匂いするんやけど』と囁き出し、ヒドい時には『この車両、罰ゲームやな…』とまで言われる始末です。当の本人としては、胸にグサッと来つつも、『その正露丸、私の“仕事の匂い”です!』と、名乗り出たくなります」と、社会人としての矜持を感じさせるコメントを寄せてくれた。
一方で、社員Dさんのように「どこに行っても『正露丸の臭いですね』と言われ、会話が弾みます」というエピソードも見られ、良くも悪くも「正露丸の匂い」が、多くの人に浸透していることが、改めて伺えたのだった。
それにしても大幸薬品の社員、ノリノリである。
■この匂い、そもそも何なの?
『正露丸』の独特な匂いの正体は、主成分の「木(もく)クレオソート」の匂いだという。
その詳細について、担当者は「この木クレオソートは、正露丸がお腹に作用する際の主役となる成分です。ブナやマツなどの原木を炭化したときに出る煙を冷却し、液化して静置すると木タールが得られます。この木タールを繰り返し蒸留精製して得られるのが木クレオソートです」と、説明する。
何らかの原因で腸の「ぜん動運動」が異常に活発になった際や、水分量の調節機能に異常が起きた際などに、腸の中の水分が異常に多くなり、下痢便や軟便になってしまう。
木クレオソートには、腸の過剰なぜん動運動を正常な状態に戻すほか、腸管の水分分泌を抑制すると共に、水分吸収を促進して腸管内の水分を調整する効果があるのだ。
これから梅雨を迎えるに当たり、食当たりが心配になってくる。家庭にひとつは『正露丸』を常備しておきたいところだ。
■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。道路・鉄道ネタに関する取材で、国土交通省や都道府県警、全国の道路事務所、鉄道会社に太いパイプを持つ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
対象:全国10代~60代男女617名(有効回答数)
グラフの割合は数点以下第2位を切り捨てているため、合計しても必ずしも100とはならない。




