不思議な会計士の物語で感じる“人生の価値” 「すべての謎が解き明かされる」ラストは必見

スティーヴン・キング原作のヒューマンミステリー『サンキュー、チャック』が5月1日公開。

『サンキュー、チャック』
(© 2024 DANCE ANYWAY, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.)

「宇宙カレンダー」をご存じでしょうか? アメリカの天文学者カール・セーガンが提唱した、宇宙のはじまりから138億年の歴史を1年に凝縮して捉える考え方です。

5月1日公開の『サンキュー、チャック』では、この壮大な宇宙のしくみを圧縮した「宇宙カレンダー」が随所に登場。

マーベルコミックスのキャラクター、〝ロキ”役でおなじみのトム・ヒドルストン演じる主人公のチャックをはじめ、人の一生と宇宙の時間を重ね合わせながら、生きる尊さを説く宝石箱のような名作です。その魅力に迫ってみましょう。


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■ホラーの匠たちによる緻密な傑作

『サンキュー、チャック』
(© 2024 DANCE ANYWAY, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.)

本作は、ホラー小説の巨匠であるスティーヴン・キングが2020年に発表した小説を原作に、ホラー映画の名匠マイク・フラナガンが映像化した作品です。

フラナガン監督は脚本も手がけており、冒頭から緻密に組み上げられたストーリーは、終盤ですべての謎が解き明かされる構成になっています。その鮮やかな展開には、思わず膝を打つこと間違いなし。計算し尽くされた物語の運びは、観る者に深い感動の余韻を残します。

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■世界の最後に見えるもの

『サンキュー、チャック』
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舞台は、現代のアメリカ。世界各地で未曾有の自然災害が発生し、インターネットなどの通信手段や交通網は機能不全に陥っています。

まるで地球が終わりを迎えるかのような状況のなか、教師のマーティー・アンダーソン(キウェテル・イジョフォー)は、看護師として働く元妻フェリシア・ゴードン(カレン・ギラン)に会いに行こうとします。すると突如街中の街頭看板やラジオ放送に、「ありがとう、チャック」という広告が出現。

このチャックが何者なのか、なぜこのような現象が起こるのか。マーティーもフェリシアも、だれもが首をかしげるのですが…?

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■たとえ数秒の人生でも

『サンキュー、チャック』
(© 2024 DANCE ANYWAY, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.)

じつはこのチャックこと、「チャールズ・クランツ」は会計士。妻子がいて、善良で平凡な一市民でもあります。あるとき、人前でダンスを踊ることになるのですが、そこに至るまでのチャックの過去が明らかになるにつれ、平凡な人生の中に宿る美しさが、タペストリーのように浮かび上がってきます。

「宇宙カレンダー」に当てはめると、チャックの人生も、私たちひとりひとりの人生も、ほんの数秒にすぎないかもしれません。それでも人が生きたという証は、星のように輝いているのでしょう。

その短ささえ美しく、人生の価値につながるのだと静かに教えてくれる一作です。

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『サンキュー、チャック』
5月1日(金)新宿ピカデリー他全国ロードショー
公式サイトはこちら

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(文/Sirabee 編集部・尾藤 もあ

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