韓国のリゾート地・チェジュ島で起きた「3万人虐殺」 隠蔽されてきた“事実”が映画化
『神と共に』のキム・ヒャンギが娘を持つ母役に! 『済州島四・三事件 ハラン』が4月3日公開。

1948年、済州島(チェジュとう)で約3万人が虐殺されたといわれる事件を題材にした『済州島四・三事件 ハラン』が4月3日より公開。
政府によって長い間隠蔽されてきた事実を、ある母娘に焦点をあて、犠牲者の視点で描かれる本作から、「史実」について考えてみましょう。
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■ 済州島四・三事件とは?

第二次大戦後の朝鮮半島。アメリカ軍とソ連軍が占領統治を行っていましたが、1948年、アメリカ軍の主導で南朝鮮単独選挙が進められ、大韓民国政府が誕生しました。
半島を南北の二つに分ける動きに、一部の済州島民が反発、同年4月3日に武装蜂起。そこから政府による鎮圧が始まったのです。
■ある母と娘の運命は

その後の1948年10月、政府は、海岸線から5キロ以上離れた地域を出入りする者を「無条件に射殺する」と発令。住民たちは難を逃れるべく、島の中央にある漢拏山(ハルラサン)に向かうことになります。
そんななか、海女のアジン(キム・ヒャンギ)は、6歳の娘ヘセンを残していかなければなりませんでした。はたして、離ればなれになってしまった親子の運命は…?
■事件を弔うごとき「蘭」

タイトルの「ハラン」とは、冬に漢拏山で咲く「蘭」のこと。本作を「壊れやすく、記録されることのなかった体験を、再び消し去られないよう、抱きとめようとする試み」であるとするハ・ミョンミ監督は、この蘭のように、強い人間の意志と生命力をタイトルに込めたそう。
現在では「韓国のハワイ」と称されるリゾート地が、かつての血塗られた歴史の上に成り立っていることは、あまり知られていません。韓国政府がこの事件の真相解明に乗り出したのは、2000年からだとされています。
ある母子から見た「現実」は、私たちの知る「史実」を問い直しているといえるでしょう。
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『済州島四・三事件 ハラン』
4月3日(金)ポレポレ東中野ほか全国順次公開
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(取材・文/Sirabee 編集部・尾藤 もあ)




