髙梨沙羅の顔に「アスリートなのに…」の声 “価値観の押し付け”に疑問

国の文化? 価値観が古いだけ? 批判の裏にあるのは一体…。

2026/04/01 17:00

Photo:Sirabee編集部

4回目のオリンピック出場を果たした、ノルディックスキー・ジャンプ女子の髙梨沙羅さんが31日、羽田空港に帰国。「あっという間の1年。走り抜けられてほっとしている」と語り、「ここ数年で表彰台に乗れていないので、そこをしっかりできるような、来年を走り抜けられるような準備をしていきたい」と来季の現役続行も明言しました。

4大会連続出場という偉業を成し遂げ、次なる一歩を踏み出した髙梨さんですが、彼女が戦っていたのはジャンプ台の上だけではありませんでした。大会前からSNSを中心に巻き起こったのは「容姿」に対する過剰な反応です。

令和の今もなお根強く残る「アスリートなのに…」という古い価値観の押し付けについて考えます。


関連記事:「日本のアスリートは蔑ろ」成田童夢氏が“ミラノ五輪”の闇を指摘 過去最多メダルの陰で起きた「エコノミー帰国」問題

■髙梨選手の顔に「すごい」

今大会の開催前や期間中、髙梨さんがメディアに登場する機会が増えるにつれ、SNSでは「見るたびにキレイになっていく」「美しさへの追求に尊敬」「メイクの技術があがりまくっててすごい」と“顔”に注目する声が続出。

一方で、「アスリートなら技術を追及してほしい」「アスリートは顔が変わるよりいいものを見せて欲しい」「メダリストでこんなにメイクバッチリはいないよ。アスリートなのに…」など、心無い言葉も相次ぐ事態となっていました。

関連記事:アスリート集団が“オリンピック裏話”告白 髙木菜那も遠征で重宝するモノに「ホントに助かる」感謝

■バッチリメイク=まじめに取り組んでない?

オリンピック選手のなかには、汗でメイクが落ちてしまうこともありノーメイクや薄いメイクの選手もいると思われますが、SNSでも見られたように、バッチリメイク=まじめに競技に取り組んでいないという批判の声が根強く存在します。

しかし海外の選手のなかには、ド派手なメイクやネイルを「自分を鼓舞する戦闘服」として堂々と楽しむ姿が多く見られます。「国による文化の違い」なのかもしれませんが、なぜ日本では「美」と「強さ」を両立させることに対して厳しい目で見られてしまうのでしょうか。

関連記事:五輪金メダリストが明かした現役時代“最高の思い出” 春日俊彰は「なんかちょっと違くない?」

■ メイクは「競技へのスイッチ」

また、2023年に発売した美容雑誌のインタビューで、髙梨さんはメイクについて「オンとオフを切り替えるスイッチになっている」「メイクをすることで好きな自分になれるような気がします」と、髙梨さんにとってメイクはモチベーターになっていると語っています。

モチベーションをあげるために、自身で探した「自分を肯定するための方法」こそが、髙梨さんにとってはメイクでした。「アスリートならこうあるべき」という固定観念で誰かの努力や選択を否定するのではなく、「好きな自分」で競技に挑む彼女の姿を応援したいですね。


■長谷川 瞳

10年以上の放送作家の後ウェブの世界へ。多くのインタビュー経験を経てエンタメや社会問題の記事を書く日々。ストレス解消法は、愛犬(ポメラニアン)に顔をうずめること。

・合わせて読みたい→「日本のアスリートは蔑ろ」成田童夢氏が“ミラノ五輪”の闇を指摘 過去最多メダルの陰で起きた「エコノミー帰国」問題

(文/Sirabee 編集部・長谷川 瞳

【Amazonセール情報】ココからチェック!