『シルバニアファミリー』コーギーのお尻に感動する人が続出 「長い尻尾」の理由をエポック社に聞いた

『シルバニアファミリー』新作・コーギーファミリーの人形が「断尾をしていない」と話題に。エポック社は「より自然な姿で家族が暮らす様子を表現した」と、説明する。

2026/02/12 11:00

■親子2代の優しさを育むシルバニアファミリー

話題のポストを投稿した犬山氏にとって、シルバニアファミリーは「お守り」だという。

その理由について、犬山氏は「シルバニアファミリーは変わらない姿でずっと存在してくれており、『自分が子供の頃から変わらない姿』って、心の拠り所になるんですよね。姉が東京で一人暮らしするとなったときに、子供の頃から遊んでいたウサギファミリーの赤ちゃんをアパートの高いところに飾っていました。その後、私もそのアパートに住むことになり、悲しい夜も、ずっとそのウサギの赤ちゃんが見守ってくれる感覚がありました」と、振り返る。

そうした経験を経て、「子供時代の友人であるシルバニアファミリーが、大人になっても寄り添ってくれているんだな」と実感し、再度シルバニアファミリーを集め始め、現在は自身の娘と一緒に集め、遊んでいるという。

また、犬山氏は「児童虐待防止活動をしている自分としては、エポック社さんが、CSR(企業の社会的責任)に取り組み、中でも生産工場の全てがICTI倫理トイプログラム(玩具の生産工場の労働環境が法律上正当で公正、かつ安全で健康的な環境を整備、維持することを目的とした行動規範)の認証を取得されていることに心強さを感じています」ともコメント。

「児童労働、強制労働がなく、適切で安全な環境でかわいいシルバニアファミリーたちが生まれていると思うと、娘にも安心して一緒に『かわいいね』と言い合えるのです」と、強く頷いていた。


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■「コーギーの断尾」への疑問

そんな犬山氏は、コーギーファミリーを見た感想について「コーギーの断尾は、日本社会で不必要な慣習なのに、赤ちゃんのコーギーが尻尾を切られてしまうことを悲しく思っていたので、コーギーファミリーの尻尾が長い姿を見て、動物本来の魅力を大切にされているんだと、とても嬉しくなりました」と、語る。

また、「シルバニアファミリーは子供たちの大切な友達なので、コーギーの本来の姿に子供たちが親しむことに対し、良い影響を感じています。私も早速、娘に伝えました」と、笑顔を見せてくれた。

ところで、実際に尻尾の長いコーギーを飼っている人々は、コーギーの断尾をどのように感じているのだろうか。「看板犬がいるキャンプ場」としてキャンパーたちから人気を博す、栃木県佐野市の「ウッドパル飛駒オートキャンプ場」オーナーに話を聞いてみる。

ちくわちゃんとつみれちゃん
画像提供:ウッドパル飛駒オートキャンプ場

尻尾が長いコーギーのちくわちゃん、つみれちゃんをお迎えした経緯について、オーナーは「とあるYouTubeチャンネルのコーギーちゃんが大好きで、大きくふさふさの尻尾がかわいいなあ…と思っていたことがきっかけです」と、振り返る。

それまで尻尾があるコーギーを見たこともなく、以前は「コーギーが断尾をしている」という事実も知らなかったという。

ちくわちゃんとつみれちゃん
画像提供:ウッドパル飛駒オートキャンプ場

そんなコーギーたちの実態を知り、オーナーは「不必要な断尾をしないことで、ヨーロッパのように動物福祉の考えが広まってほしい」と決意。そして断尾をしないブリーダー数名とのやりとりを経て、2匹のお迎えに至ったのだ。


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■動物と飼い主への「偏見」に注意

さて、ここまで記事の中では「コーギーの断尾」が、決して自然な姿ではないことを説明し、強調してきた。

しかし読者諸君には、こうした事実を「尻尾のないコーギーの飼い主は動物に対する愛情が無い」として誤解・曲解・差別することがないよう、注意を喚起したい。

まず前提として、近年では交配によって生まれつき尻尾がない「ナチュラルボブ」と呼ばれる個体のコーギーも誕生している。そして、例え尻尾が長かろうが、尻尾が無かろうが、「ひとつの命」という意味では平等で、そこに優劣など存在しないのだ。

ペット界隈には、往々にしてこうした誤解や偏見、そして自己嫌悪が生じやすい。

余談だが、記者は元保護犬のダックスフンドと暮らしている。そしてそのことを伝えると、ペットショップで愛犬をお迎えした飼い主さんの中には「ペットショップを利用した自分自身」を恥じる人も少なくないのだ。

しかし小さな体で一生懸命に、全力でこの世に存在している愛犬に愛情を注ぐ飼い主の姿に、決して優劣などないと記者は考える。

「保護犬をお迎えしたから優しい人」「命を物のように扱うペットショップでお迎えする人は動物に対する本当の愛情が無い」といった考えは安直且つ、一次元的で危険な思考である。

今回、エポック社がコーギーファミリーのデザインに込めた優しさ、そして動物たちへの純粋な愛情が、全人類の心に届くことを願いたい。

※『シルバニアファミリー』公式オンラインショップはこちら、「コーギーファミリー」予約の販売ページはこちら


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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。道路・鉄道ネタに関する取材で、国土交通省や都道府県警、全国の道路事務所、鉄道会社に太いパイプを持つ。

元保護犬のダックスフンドと暮らしていて、犬が大好き。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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