救急現場で「怪我人の写真撮らないで」と消防がブチ切れ モラル無き行動に「理解できない」の声
救急現場での「撮影自粛」を呼びかけた志摩市消防本部の投稿が話題。傷病者を撮影する人々を再現した動画に、「異常な光景」と驚きの声が相次いだ。

三重県の志摩市消防本部が2日、Xを更新し、救急現場での「撮影自粛にご協力をお願いいたします」と呼びかけ。ポストには職員による再現動画が添えられ、横行するモラルのない迷惑行為が波紋を呼んでいる。
【消防による再現動画】騒ぎながら傷病者にカメラを向ける友人たち…。
■「危ないのでやめてください」と注意喚起
同本部によれば、スマートフォンなどによる撮影行為が救急現場で見受けられるとのこと。
「救急現場での撮影は個人情報の漏洩や、救急隊の活動の支障となる恐れがあります」とした上で、「誰もが安心して救急車を利用できるよう、撮影自粛にご協力をお願いいたします」と伝えた。
再現動画では、ストレッチャーで運ばれる傷病者を、複数の友人らが騒ぎながらカメラを向ける様子が。救急車内でも同じ行為に出ており、傷病者の男性も笑顔を向けるなどして、近くにいた職員は「危ないのでやめてください」と注意している。
■「神経が理解できない」「異常」目撃した人も
SNS上には、「これ、めちゃくちゃ大事な注意喚起やと思う」「こんな状況で関係者が写真を撮る神経が理解できない」「自粛じゃなくて禁止でしょー」「再現とはいえ本当にあることなんですよね。それが驚きです。感覚が麻痺してるとしか言えません。啓発のために発信してくださるのはとてもありがたいことです」といった反応が。
また、「火災現場の横を車で通った際に見たけど、担架に乗せられて運ばれている重症の人に野次馬がスマホを向けてる光景は異常だった」など、実際に撮影している現場を目撃した経験があるというユーザーの声も確認できた。
■カメラを構える前に考えるべき
救急現場での撮影は、「倫理的な問題」という表現では片付けられない、深刻な問題を孕んでいる。
確かに、話題性の強い絵面が撮れることだろう。しかし、その行為が救急活動を阻害・遅延させ、救えるはずだった命が失われてしまう恐れがあるのだ。
もちろん、肖像権の観点からの問題も挙げられる。自身や家族、親友が屋外で倒れたとき、見知らぬ人々に囲まれて撮影されたらどう思うか。カメラを構える前に一度考えてほしい。




