『ドラクエ1』リメイク、伝説の台詞「ゆうべはお楽しみでしたね」続投にファン歓喜 「コンプラに打ち勝った」

『ドラクエ』史に残る名(迷)台詞「ゆうべはお楽しみでしたね」が、『ドラクエ1』リメイクでも健在。コンプラの波を乗り越えた決断に、称賛の声が上がっている。

ゆうべは お楽しみでしたね
© ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX

10月30日、HD-2D版『ドラゴンクエストI&II』(以下、『ドラクエ1&2』リメイク)がリリース。『ドラクエ』の歴史に残る名(迷)台詞の続投に、称賛の声が上がっている。


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■当時はセーフ、では現代は…?

アニメやゲームなど、往年の名作のリメイクが主流となりつつある昨今。当時の良さを残しつつも、時代に合わせたアップデートが求められる。

その中で避けては通れない要素が「コンプライアンスの配慮」だろう。放送・リリース当時は問題なかったとしても、昨今の価値観に照らし合わせれば問題ありまくりで、表現をマイルドに修正されたり、悪くすると存在そのものが抹消されたりするケースは珍しくない。

今回の『ドラクエ1&2』リメイクがリリースされるに当たり、往年の『ドラクエ』ファンは、ある台詞が続投されるか否か、気を揉んでいたのだ。

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■伝説の台詞「ゆうべはお楽しみでしたね」

その台詞とは、『ドラクエ1』で宿屋の主人が発する「ゆうべは お楽しみでしたね」である。

RPGでは戦闘後の体力を回復するための施設・システムが設けられており、『ドラクエ』では「宿屋に泊まる」のが一般的。通常、宿屋を利用すると主人から「おはようございます。 ゆうべはよくお休みでしたね」という言葉を受けて冒険に出発するのだが…。

ローラ姫
© ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX

『ドラクエ1』では魔物から救出したローラ姫をラダトーム城まで送り届けるため、お姫様抱っこスタイルで行動を共にする期間が存在する。

その状態で宿屋に宿泊すると、店主の台詞が「ゆうべは お楽しみでしたね」というものに変更されるのだ。

プレイヤーがある程度の年齢であれば、思わずニヤリとしてしまう。しかし、幼い少年少女たちには何のことかサッパリ分からず、記者も初めて『ドラクエ1』(ゲームボーイ版)をプレイした小学4年生の頃は、「夜遅くまでトランプでもしてたのかなぁ」程度にしか考えていなかった。

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■「譲らなかったの偉すぎる」と称賛の嵐

なかなかに攻めた台詞であるため、往年の『ドラクエ』プレイヤーの中には、台詞カットを覚悟していた人もいたことだろう。

しかし、めでたいことに「ゆうべは お楽しみでしたね」は今回のリメイクでも無事に続投。

X上には「令和のコンプライアンスに負けず良く頑張った、感動した!」「『ゆうべは お楽しみでしたね』、きたああああああああああ!!!」「ドラクエ、ここは譲らなかったの偉すぎる」といった具合に、まるで世界に平和を取り戻したかのような、勇者たちからの歓喜の声が多数上がっていたのだ。

宿屋
© ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX

「何でもコンプラに迎合すれば、面白いゲームが作れるワケではない」という事実を明確に示した、製作サイドの英断と言えるだろう。


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この記事は2025年11月11日に公開された記事を編集して再掲載しています。

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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。『ドラクエ1』リメイクで、はがねのブーメランを拾い損ねたことを地味に引きずっている。

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(文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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