逗子海岸に無断進入した車が5時間の立ち往生、「迷惑すぎる」と波紋 救出した消防署に事情を聞いた

逗子海岸に無許可で進入した車両がスタックして立ち往生。地元の消防署が数時間かけて救出する事態となった経緯を、関係者らに取材した。

2025/09/24 04:45

神奈川県・逗子市海岸の浜辺で立ち往生した車両が、消防隊員によって救出される光景が話題に。ルールを度外視した観光客の振る舞いに疑問の声が多数寄せられている。


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■海岸で発見された「迷惑すぎる」車

7日、とあるXユーザーが「これアカンやつや」と綴ったポストを投稿。

逗子海岸の車両救出
(※画像はXユーザーのポストより)

当該のポストには夕暮れ時の海岸で撮影された写真が添えられており、海を背に、波打ち際で立ち往生している車の様子が確認できる。タイヤの3分の1ほどが砂に埋まっており、自走で脱出するのは不可能だろう。

その後も現地の様子が都度投稿され、どうやら最終的には消防署によるレスキューが行なわれたようだ。

こちらの光景は瞬く間に話題となり、Xユーザーからは「何やってるんだか…」「なんでそんな場所に、車で入ったんだ」「BMWの産卵?」「迷惑な観光客だな」など、驚きと軽蔑の感情が入り混じったコメントが多数寄せられている。

そこで今回は、逗子市をはじめとする関係各所に当時の状況について、詳しい話を聞いてみることに。その結果、驚きの事実が多数判明したのだ。

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■地元民は「非常識な行動」と怒り

9月7日当日、逗子海岸で現地の様子を見ていたというAさん。

当時の状況について「17時ごろ、海岸に進入してきた車両を確認しました。海水が侵食した緩い砂浜へ後輪から海面方向へ移動し、しばらくして砂を掻き始めていることを視認しました。当初は8人程度での作業で、当事者一行のほか数名はビーチに訪れた外国の方が手助けしていたようで、周りの人間が懸命に掻き出しているように見えました」と、振り返っている。

逗子海岸の車両救出
(※画像は「菊池俊一(逗子市議会議員)」Xアカウントのポストより)

現地では海の家の解体作業が行なわれており、工事業者や関係者の運転する車両が進入してくるケースも珍しくなかったという。そのため、A三も当該車両が「一般の車なのか」については、瞬時に判断できなかったのだ。

車の所有者らはJAF(日本自動車連盟)に救助を要請するも、断られてしまう。そこで、現地にいた工事業者が油圧ショベルで救出に向かうも、車の所有者らが車両が傷つくことを恐れたため、救出を断念。

かくして、消防に救出を依頼することとなったのだ。

本件に関し、Aさんは「そもそも、逗子浜のジェットは浜東西両端からの入水しか見たことがありません。また、海の家関係者の間では、SUVであっても波打ちへ車を寄せないのは常識行動です。砂の状況も読めないほど、経験の浅い方々だった可能性もあります」を、眉をひそめる。

加えて、本件が地元民の公共的な迷惑や、居合わせた観光客らへ危険がおよぶリスクだけでなく、地元住民と海岸の施設(海の家など)との軋轢を生じさせる可能性があると苦言を呈していた。

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