アロンアルフアを布に使用、数秒後の異変が「危険すぎる」と話題 メーカーは「100℃超の発熱」を指摘
フェルト素材に瞬間接着剤を使用すると「大火傷の危険がある」と話題に。『アロンアルフア』メーカーは「100℃以上に発熱する可能性」を指摘する。
■最大で「142℃」まで温度が上昇
取材に際し、残念ながら東亞合成からの回答は得られなかった。
しかし、同社としても発熱に関する注意喚起は「積極的に進めていきたい」という思いはあるようだ。「アロンアルフア」公式サイト内にある「発熱のしくみとやけどへのご注意」というページ内の情報を見てみよう。
ここでは、「短時間で強力に接着できる瞬間接着剤は、シアノアクリレートと呼ばれる成分が使われています。シアノアクリレートは、接着面表面や空気中の水分に反応して硬化します。そして硬化する際に反応熱が発生します」と、瞬間接着剤のメカニズムについて説明している。
そして、ティッシュペーパーや布に染み込むと、その反応が多発し、急激な温度上昇が起こるケースがあるというのだ。

条件次第では100℃以上(後述の実験では最大142℃)の高熱となる可能性もあるため、「『アロンアルフア』を使用する際に、軍手のような布製の手袋は使わないようにお願いいたします」と、呼びかけている。
なお、同社が軍手に『アロンアルフアEXTRA速効多用途』を5滴垂らす、という実験を行なったところ、約30秒後に132℃まで温度が上昇したことが判明。時間の経過と共に温度は低下し、約60秒後に約80℃、70秒後に約70℃になったそうだ。
■万が一、衣類にこぼしてしまったら…
「発熱しやすい物体」の筆頭は「くしゃくしゃにしたティッシュ」と「軍手」で、これらは100℃以上に発熱する可能性がある。
また、キッチンペーパー、ジーンズ、Tシャツ(綿)、フリース(ポリエステル)なども、数10℃に発熱する可能性があるそうだ。
…と、ここで記者が真っ先に不安に感じたのが、着用している衣類に瞬間接着剤をこぼしてしまうケース。慌ててティッシュで拭き取ろうとしたら、とんでもない地獄が生まれてしまうのではないだろうか。
こちらの対処法としては、まず「すぐに衣類を脱ぐ」ことが最優先事項。布と皮膚が張り付いてしまったり、すぐに脱げない場合は無理に脱がずに「上から大量の水をかける」という対処も有効だという。
また、接着剤の量が「少量」の場合は、「キッチンペーパーや重ねたティッシュ等ですぐに拭き取る」「付着した場所が皮膚につかないよう、つまんで持ち上げる」といった対象も有効。
ただし、瞬間接着剤を拭き取ったティッシュ類を処分する際は、「発熱していないこと」を確認して処分すること。
また、ゼリー状のタイプの瞬間接着剤は粘度が高いため、布等に垂れてしまっても、染み込まず、急激な発熱を起こさないという利点があるため、こちらのタイプの使用を検討するのも良いだろう。
使われたのは瞬間接着剤でしょうか。
瞬間接着剤は、繊維に染み込むと、化学反応が急激に促進され火傷をするほどの高熱を発します。お怪我はなかったでしょうか><軍手など染込みやすい材料にこぼされますと大変危険ですので、ポリエチ製手袋などの染み込みのない手袋をご使用くださいませ。 https://t.co/VyAFmaYT2H
— セメダイン【公式】 (@cemedinecoltd) March 14, 2017
もちろん、今回紹介した注意点は「アロンアルフアに限った話」ではない。『セメダイン』の公式Xアカウントも、こうした事象について注意喚起をたびたび行なっている。
瞬間接着剤を使用する際は、くれぐれも火傷に気をつけてほしい。
■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。コンセントやフライパン、水筒など、日用品に潜んだ危険に関するメーカー取材実績を持つ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)




