WBC“独占配信”騒動、「脅しかけたほうがいい」伊集院光がプロ野球界に提言
伊集院光がWBCのネトフリ独占配信に苦言。「元々のファンじゃない人が偶然見ること」の大切さを主張した。

1日深夜放送のラジオ『伊集院光 深夜の馬鹿力』(TBSラジオ)に、タレントの伊集院光がメインパーソナリティとして出演。来年行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の独占放映権を巡る騒動に言及した。
■由々しき問題?
来春行われるWBCの日本国内での独占放送権を米動画配信大手のNetflixが獲得。2日には大会スポンサー企業・ディップが懸念を示す声明を発表するなど、地上波中継がないことを巡り物議を醸している。
伊集院はラジオで「WBCの中継権とか放送権をNetflixが取ったと。で、おそらく地上波放送は無いだろう、というか無いという発表になってんだけど、なんかもうめちゃめちゃ放送権料みたいのが上がってて」とこの問題に言及。
「俺ね、サッカーのワールドカップをABEMAが独占した時も、ちょっと由々しき問題なんじゃないのって思ったの。それこそサッカーファンはお金出しても見るし、それだけの価値のあるコンテンツだって、お金を払ってみるのが当然のコンテンツだっていう風に言うけれども、(軽視できないのは)『サッカーファンじゃない人が偶然見るってことの大切さ』みたいな」と、当時の盛り上がりについて語った。
■ロケ中に聞こえてくる歓声
「WBCの時もそうなりましたけど、最初にサッカーのワールドカップってやっぱすげえんだなと思ったのは、中継やってる日に家の前の路地通ってると、点が入ったんじゃねえかみたいな、いま日本が攻めてんじゃねえかみたいなことが分かる。『ウワーッ』っていう声が聞こえる」と、ロケ中でも民家から応援の声が聞こえてきたと説明。
「あのクラスの盛り上がりってのは見たことなかったから。ワールドカップの時にそうだったのがWBCでもそういう感じになったから、世界的な国際スポーツイベントってやっぱすげえんだなって思った」と印象を語った。
関連記事:Netflixの独占決まったWBC、国内TV局はどう報じる? 小林至氏が予測「自分たちのコンテンツはもうない」
■「せめて無料に」「プラスがない」
さらに伊集院は「ABEMAが頑張ったなって思うのは、一応無料だったんだよね。Netflixに今更どうしろとは言わないけども、せめて無料であるべきだと思うんだけどね。お金取っちゃって地上波でやらないってことは、おそらくサッカーにも野球にもプラスがない」と持論を語る。
また「俺思うんだけど、もうプロ野球の選手会とかは『じゃあ出ない』っていう脅しをかけたほうがいいって。こっちは名誉でやらなきゃならないのに、しかも思ったよりも大爆発的に人気が、日本を中心に盛り上がったせいでその放映権が上がって有料になりました、で誰が得するの? 運営以外に誰が得するのってことじゃん」と、選手会は強気の交渉を行うべきだと主張。
■「最終的にヤバいことに」と警鐘
「そうやって考えたら、選手会とプロ野球の発展のためにも『それだとうちらは一軍は出さないっていうルールにします』ぐらいのことを交渉しないと。独占放映権みたいなものをさ、そりゃ喉から手が出るほどお金ほしいですよ、みんな。だけど、それをやってると最終的にヤバいことになると思いますよ」と警鐘を鳴らした。
伊集院の言葉からは、現在のビジネスモデルがスポーツ文化に与える影響に対する強い危機感が伝わってくる。お金がすべてではないという彼の主張は、スポーツファンだけでなく、多くの人にとって共感できる部分ではないだろうか。
■執筆者プロフィール
びやじま。フリーライター/エディター。月100時間、30番組を聴く深夜ラジオのヘビーリスナーで、2016年からSirabeeに参画。現在はラジオを中心にした芸能エンタメを中心に月40本程度を執筆中。
・合わせて読みたい→WBCの地上波放送が消滅、ショックと共に“あの企業”へ期待する声「無料放送やってほしい…」
(文/Sirabee 編集部・びやじま)




