首都高を走るとんでもない車、「違法では?」と物議醸すも… 管理者は「走行可能」認める

首都高を走行する奇妙な車に「めっちゃ遅かった」「走って良いの?」と疑問の声が続出。首都高の管理者は「(首都高は)高速自動車国道ではない」と、説明する。

2025/07/03 04:45

■首都高は「走行可能」認める

当該の写真に写った案内表記を見ると、こちらは神奈川県川崎市「東扇島」出口の付近で撮影されたものと分かる。

首都高のフォークリフト

こちらを踏まえ、メーカーの担当者は「この付近には工場や港が多いため、荷下ろしなどの作業で使用されるフォークリフトかと思われます」と、分析していた。

また、フォークリフトが公道を走行する際には「大型特殊免許」が必要となるほか、車両の仕様上、速くとも35km/h未満の速度でしか走行できないことが明らかになった。

つまり前述の免許があればフォークリフトの「公道走行」自体は問題ないのだ。…となると、やはり気になるのは首都高における「速度上の問題」の有無である。

しかし、こちらの疑問に対し、首都高速道路の広報担当者からは「フォークリフトによる首都高速道路の走行は可能です。車両寸法等により、『小型特殊自動車』『大型特殊自動車』に分類され、車種区分に応じた料金が適用されます」との回答が得られたのだった。

その背景については、「首都高速道路は、一般的な高速自動車国道のような法定の最低速度(50km/h)の規定はありません」と、説明している。

つまり、フォークリフトの「首都高走行」についてもルール上、問題がないと判明した。加えて、速度が出ない車両のため、左側車線を走っているのもグッドマナーである。


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■首都高=「自動車専用道路」

件の光景が大きな話題となったのは、(ポスト投稿主を含む)少なくないネットユーザーが「首都高は高速道路(高速自動車国道)である」と誤解していたことが大きな要因と思われる。

こうした誤解に対し、首都高速道路の広報担当者は「法的な分類上、首都高速道路は『高速自動車国道』ではなく、『自動車専用道路』です」と、説明。

続けて「高速自動車国道は、高速自動車国道法に基づき整備される道路(東名高速、名神高速など)で、法定の『最低速度 50km/h』の規定があります。これは主要都市間を高速で結ぶ目的のためです」「ただし、自動車専用道路は、自動車のみの交通に供すると指定した道路(首都高速、阪神高速など)で、法定の最低速度の規定はありません。こうした道路は、交通渋滞や交通騒音等の緩和が目的です」と、2種類の道路の違いを補足してくれた。


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■高速自動車国道と自動車専用道路の違い

さて、最低速度の次は「最高速度」にも目を向けてみたい。高速自動車国道の本線車道では、速度指定のない区間に限り、普通乗用車の最高速度は「100km/h」と規定されている。

しかし、首都高では道路区分や立地、交通量等を加味した上で、道路の種級毎に定められており、その多くが第2種2級に区分され、設計速度は「60km/h」なのだ。ちなみに湾岸線は第2種1級となり、こちらは「80km/h」となる。

ただし、いずれもあくまで「一律の設計速度」のため、首都高の規制速度は、警察との協議を経た上で決定しているそうだ。

首都高を「高速道路」と誤解していた人は、くれぐれもスピードの出し過ぎに注意してほしい。


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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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