障害者の「尻拭い」が差別助長として大炎上の新刊 一方で「必要性ある」と肯定的な声も…
職場の発達障害・精神疾患者らへの対応を「尻拭い」と表現した書籍が炎上。一方で、精神疾患を持つ一部の人からは肯定的な声も上がっている。
24日に発売される書籍『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』(三笠書房)の内容が「障害者の差別を助長する」として、炎上。
一方で、発達障害や精神疾患を持つという一部のネットユーザーからは、肯定的な声も上がっている。
■帯には大きく「尻拭い」
ことの発端は12日、スーパーカウンセラー・神田裕子氏が投稿したポスト。
「見本が届いた 4月24日発売の新刊。Amazon予約はすでにスタート! この瞬間は何冊出しても愛おしく感動がある」と綴られた投稿には、『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』の写真が添えられている。

同書の帯には「なぜ、いつも私があの人の尻拭いをさせられるのか?」という疑問の言葉が記されており、「困った人」のタイプを「ASD」「ADHD」「愛着障害」「トラウマ障害」「世代ギャップ」「疾患(自律神経失調症、うつ、更年期障害、適応障害、不安障害・パニック障害)」と分類していた。
■「差別と偏見を助長する」と怒りの声
同書の書影が公開されるや否や、「困った人」「尻拭い」といった表現に疑問を覚える人が続出。
見本が届いた\(^o^)/
4月24日発売の新刊。
Amazon予約はすでにスタート!この瞬間は何冊出しても愛おしく感動がある😭 pic.twitter.com/rnPoHHfSgd— スーパーカウンセラー神田裕子公式(心理/産業カウンセラー) (@yuukokanda1108) April 12, 2025
X上には「これ、まずくない? 世に出していいの? 発達障害やメンタル疾患、更年期障害の人は『困った人』だって」「この本に携わった人こそ、差別と偏見を助長する『困った人』なのでは」など、疑問と怒りの声が多数上がっていた。
また、同書の帯に「困った人」としてカテゴライズされた症状を持つユーザーからも、「ADHD 当事者です。ADHD を持っている者をこの本では『天真爛漫なひらめきダッシュさん』と付けて、サルで表現しているのに、強く憤慨しております」といった疑問の声が寄せられている。
■「必要性はある」という意見も

一方で、「私はモロADHDで職場に散々迷惑かけてるタイプだけど、こういう本はむしろ拡散されて、我々みたいな面倒な連中の扱い方を雇用側に周知して貰いたいと思うので発売停止は願わない」といった具合に、「同書を読むことで自分たちが健常者にどう映っているか知りたい」という肯定的な意見も散見された。
また、「実際ASDと働いて適応障害になりかけた身からすると、発達障害でまともに働けないのは『困った人』だし『尻拭い』をさせられるとこっちが病むので、こういう本の必要性はある」など、「同書を通じて正しい距離感を知るべき」という意見も少なからず上がっている。
様々な立場から、多種多様な意見が寄せられている同書。こうした反響を受け、出版社は何らかの対応を見せるのだろうか。
■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)




