充電中の中古ゲーム機が突如爆発、布団の上の光景にゾッとした 「睡眠時の充電はNG」の理由が怖すぎる…

就寝時に充電していた携帯ゲーム機が突如爆発し、「怖すぎる」と話題に。電池の有識者は「睡眠時の充電はオススメしない」と警鐘を鳴らす。

2025/04/01 17:45

■もしも「枕元で充電」をしていたら…

まずはポスト投稿主・鉄腕あとむさんに、当時の様子について詳しい話を聞いてみた。

PSPが爆発したのは早朝のことで、鉄腕あとむさんは「普段起きる時間より少し前だったのでまだ寝ており、どこかで破裂音が聞こえたような気がして起きました。窓に鳥がぶつかったのかと思ったくらいの音量でした」と、振り返る。

慌てて目覚めると本体から弾け飛んだバッテリーが毛布を焦がしており、素手で移動させようとしたところ、指に火傷を負ってしまう。最終的には、トングのようなものを使って移動させたそうだ。

室内の様子については「白い煙が立ち込めていたので、火災報知器があれば鳴ってたと思います」とも説明しており、かなり強烈な爆発であったと窺える。

なお、爆発したPSPは2023年ごろに中古で購入したものと判明。

鉄腕あとむさんは「使用頻度はそこまで高くなく、収納ボックスから引っ張り出して眠くなるまでゲームをし、眠くなったら充電ケーブルに繋いで寝る…といった程度でした」「遊ぶ時以外は充電ケーブルに繋いでいたので、その時間が長すぎたのかもしれないです」とも振り返っていた。

当事者として、率直に「怖いな」という感想を抱いた鉄腕あとむさん。しかし、それでも「不幸中の幸い」と呼ぶべき要素がいくつか存在する。

鉄腕あとむさん自身も「私が家に居ない時に起きたら、火事になっていたかもしれません。また万が一、枕元で爆発していたら、顔に大きな火傷を負っていたかもしれないと思うと、ゾッとします」と、表情を曇らせていた。

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■ソニー「バッテリーパックには寿命がある」

件のバッテリーに使用されている「リチウムイオン電池」の詳細について尋ねたところ、PSPの販売元・SIEからは以下のような回答が得られた。

「バッテリーパックには寿命があります。使用回数を重ねたり、時間が経過するにつれ、バッテリーの持続時間は少しずつ短くなります。持続時間が大幅に短くなったり、バッテリーパックが膨らんだりしたときは使用を中止してください。バッテリーカバーが無い状態でのご使用は事故や怪我の原因となります。なお、バッテリーパックの寿命は、保管方法や使用状況、環境などにより異なります」

「長期間使わないときやお手入れをするときは、電源コードや接続しているケーブルを抜き、本体からバッテリーパックを取り外してください。バッテリーパックは湿度の低い涼しい場所に保管してください」

「リチウムイオン電池はリサイクルできます。不要になったリチウムイオン電池は、金属部にセロハンテープなどの絶縁テープを貼ってリサイクル協力店へお持ちください。充電式電池の回収・リサイクルおよびリサイクル協力店については、一般社団法人 JBRCの公式サイトをご参照ください」

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■布団の上は「熱がこもりやすい」

しかし、そもそもの話だが、なぜ「リチウムイオン電池」(バッテリー)は爆発してしまうのだろうか。

NITEの製品安全センター 製品安全広報課・担当者は「リチウムイオン電池は、プラス極、マイナス極、およびプラス極・マイナス極を絶縁するためのセパレーターと電解液で構成されており、多くの電気エネルギーを貯められます」と、電池の構造について説明する。

続けて「製造時に混入した微細な金属製の異物や、使用中の衝撃によってセパレーターが破損することで、プラス極とマイナス極がショートしたり、過充電や外からの過剰な熱を受けたりすると、電池内部の温度が急激に上昇する現象(熱暴走)が生じてしまい、電解液が可燃性のガスとなって電池が膨張します」と、電池の内部で起こっている事象について解説してくれた。

バッテリーがこの膨張に耐えきれなくなるとガスが吹き出し、最悪の場合は自身の温度や火花などで着火してしまうのだ。

担当者はさらに、「リチウムイオン電池は複数の『燃える材料』で作られており、衝撃・圧力や温度に弱い、デリケートな製品ということになります」と、その特徴を指摘する。

これらを踏まえた上で、「特に充電中は、リチウムイオン電池に大きな負荷がかかっている状況のため異常が顕在化しやすく、NITEに報告されているリチウムイオン電池の事故の多くが、充電中の事故になります」と、その実情を明かしてくれた。

また「就寝時の充電」が危険な理由として、「熱のこもりやすい布団の上での充電はなるべく避け、就寝中ではなく監視できる時に、周りに可燃物を置かない状態での充電をオススメします」とも説明している。

じつは布団を含む「寝具」そのものが、バッテリー爆発による事故をさらに悪化させる可能性があったのだ。

リチウムイオン電池製品の廃棄・交換の目安については、「異常に膨張したり、充電時等に異常に発熱したり、何かおかしいと感じたら使用を中止し、事業者に対応を相談してください」「また、充電に時間がかかるようになったり、電池の持ちが悪くなってきたり、製品が膨らんでいるように感じられる場合、リチウムイオン電池が劣化してきたことを示しますので、廃棄・交換を検討してください」と、注意を喚起していた。

今回のような事故は多くの家庭で起こり得るため、この記事を読んでいる読者にとっても決して他人事ではない。

話題のポスト投稿主・鉄腕あとむさんも「Xで目にした覚えがある事件だったこともあり、『もしかして?』と頭を過ったのは幸いでした。この投稿で、誰かのPSPが救えれば良いと思い、ポストしました」と、振り返っている。

年季の入った携帯ゲーム機の充電には、細心の注意を払うべきだろう。


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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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