『ライオンの隠れ家』6話 ついに衝撃事実が明らかに。Xの告白が自分事で考えるきっかけに
明かされた真実。視聴者に社会の問題を投げかける事件の真相とは?
■母子行方不明事件の本当
遊園地で警察に連行された愛生(尾野真千子)のことを心配していた矢先、洸人(柳楽優弥)は愛生が息子の殺害をほのめかしたという記事を目にします。なぜ姉はしてもいない嘘をつくのか、そして牧村が待ち合わせ場所にいた理由は?洸人が困惑していたある日、ライオンのスマホにXからのメッセージが届きます。
「明日17時、最後の堤防」
翌日、心当たりの場所に向かうと、全身白い服に身を包んだ男・Xが現れました。男の名は柚留木(岡山天音)。彼は愛生の協力者であり、今日に至るまでの愛生の真実を話し始めました。
愛生は、自殺したと見せかけて別人として遠い場所で息子と暮らす、その手助けをしてほしいと柚留木に頼んでいたのです。つまり、依頼は偽装死。そしてそんな依頼の理由は、夫・祥吾(向井理)のDVでした。
命の危険を感じた愛生は息子を連れて逃げ出しましたが、計画の準備が整う前だったことで頓挫。そこで、息子・ライオン(佐藤大空)だけでも死んだことにして、祥吾から守ろうとしているのだと柚留木は語りました。
■柚留木の横顔
愛生が悲しい嘘をつくまでの詳細を話した柚留木でしたが、理由を口にしようとした際、咳き込み苦しそうな表情を見せました。
今までは淡々としてどこか冷たい印象だった彼の顔に、視聴者からはこんな声が。
「ゆるぎさん(X)がここまで協力するのにも理由がありそう」「Xも、似た様な境遇を持ってるのかな」「ゆるぎさんが善人だったどころか過去トラウマ持ち疑惑で辛い…」「DVって言葉を発しようとするだけで過呼吸なりかけるゆるぎさん、絶対重度PTSDでしんどい」「ゆるぎさんの声が震えているのは自分も虐待された経験があるとか?」
契約が切れて後でも、洸人に真実を話しに来た柚留木。仕事を超え、自身が抱えた何かとも闘っているのかもしれませんね。
■DVについての議論も
柚留木に「ライオンを世間の目から隠してほしい」と頼まれた洸人は、すぐには受け入れられず葛藤。それでも、やがて「愛生がライオンを迎えに来るまで3人で笑って暮らす」ことを決心。みっくん、ライオンと指切りげんまんで約束し、これからは自分が愛生の決意を守ろうと決めたのです。
偽装死をはかった理由が明らかになった今回の放送後には、DVそのものについての意見も聞かれました。
「警察に行くことが、見捨てること?やはり警察は愁人くんを守ってはくれない存在なのか」「愛生さんの夫はどうにかできないのか?なぜ被害を受けている側が苦労しなければいけないんだ」「誰かに言えば解決に繋がるという訳ではないもあり得ることを痛感するよね。(中略) 正直正答も確実な答えもなくツラいね…」「DV被害を告発したところで地方の大手建設業に嫁いだからには揉み消しとかあるんだろうし、だからこその擬装死の選択だったんだろうな…最終手段だったんだよな…かなりしんどい…」「DVなんて許されちゃいけない 記者の方もどうか味方であってほしいな」
シェルターなどの保護施設はあるもののそれも根本的な解決とは言えず、被害者が身を隠して生きていかなければいけないのが日本の現状です。なぜ暴力を受けた側が自由を奪われるのか。
正解がない問題だからこそ、私たち視聴者も考え続けていかなればいけない問題といえそうです。
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(文/Sirabee 編集部・福野 エリカ)