やればよかったのか、やらなければよかったのか… 約6割が選んだのはどっち?
『君主論』で有名なイタリアの政治思想家ニッコロ・マキャベリの名言に由来する考え方のようだ。
■やらなかった後悔のほうが引きずる?
Sirabee編集部が全国の10代〜60代の男女700名を対象に実施した調査では、全体で61.7%の人が「やった後悔よりもやらなかった後悔のほうが引きずりがちだと思う」と回答した。
なお男女別に見ると、男性は56.7%、女性は66.5%という結果になっている。
■憧れの先輩に告白していたら…
編集部が話を聞いた40代の女性は、「学生時代、サークルに憧れの先輩がいて、ずっとかわいがってもらっていたのですが、最後まで仲良い先輩後輩のまま、結局告白できずに終わってしまいました」と振り返る。
いまは結婚し、2児の母として幸せな毎日を過ごしている彼女だが、もし先輩が卒業する前に告白していたらどうなっただろうと、いまでも後ろ髪を引かれるような気持ちになることがあるという。
■役員を引き受けたせいで気まずい関係に
一方、やらなければよかったと引きずっていることがあるという30代の女性は、「子供の習い事で役員を経験したのですが、人間関係も仕事も大変で、今でも引き受けたことを後悔しています」と述べた。
子供が頑張っているから自分も、との思いでやってはみたものの、もともと慣れた先輩ママたちが仕切っている中に飛び込んだようなもので、性格も合わず孤立してしまったという。
役員を代わったあとも気まずい雰囲気は続いており、「大人しく“いつもありがとうございます”と言いながらお世話になっていればよかった」と、心底後悔している様子だった。
■そのときの選択があったから今がある
やらなかったことは、現実ではないので脳内でどうにでも脚色できてしまう。成功した未来ばかりを夢想して、やっておけばよかったと考えてしまうのが人の心なのかもしれない。
一方で、やってしまったことへの後悔も、じつは痛手だったりする。ネガティブな体験は記憶に残りやすく、治りきらない傷のようにずっと心のなかでジクジクと痛み続けることもあるかもしれない。
いずれにしても、そのときの選択があったから今があると思えるように、その後の取り組みや生き方で後悔を塗り替えていくしかないのではないだろうか。よりよい未来によって過去の後悔も必要だったと思えるときがくるかもしれない。そう思う気持ちが前に進む一歩になることを願いたい。
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(取材・文/Sirabee 編集部・蒼羽 結)
対象:全国10代~60代男女731名 (有効回答数)