『ライオンの隠れ家』5話 現在と過去それぞれの親子の交流に「大号泣」「愛がある」の声
愛は繋がっていく--家族愛に涙が止まらない5話を振り返る。
■チューリップのネックレス
愛生(尾野真千子)の事件を調べていた週刊誌記者・楓(桜井ユキ)たちは、目撃情報をもとに愛生の姿を写真に収めることに成功します。母子行方不明事件についてただならぬ闇を感じていた楓は、愛生の生存を記事にしてネットに掲載。
すると、すぐさまX(岡山天音)から指示があり、愛生は働いていたキャバクラを飛び出し、ホテルやネットカフェを転々とするように。
逃げる際に愛生が財布を窃盗したことが発端で、警察に追われる羽目に…。そんな状況の中で愛生が思い出していたのは、家出後に実家に帰ったときのことでした。
一緒に住んでいた頃も家出した後に突然訪ねても、優しかった血の繋がらない母。急な結婚報告にも喜び、以前から渡そうと思っていたとチューリップのネックレスをプレゼントしてくれました。「何かあったら遠慮なく頼っていいんだからね。みんなあなたの家族なんだから」と。
自由奔放に振る舞い懐かなかった愛生を、家族だと言い切った母の言葉。それは今も愛生の支えになっているのではないでしょうか。
■ライオンの声を聞いた愛生
愛生の記事を見た洸人(柳楽優弥)は、生きているならライオン(佐藤大空)を母親に会わせた方がいいのかと迷っていました。
ある夜、洸人はいつもライオンが持っているぬいぐるみの中に手帳を見つけます。手帳にはママとの約束がいくつか書かれており、「ひゃくじゅうのおうみたいにつよくなったらむかえにいくね」という文字が。
じつは、ライオンは洸人たちと出会ってから今まで、この手帳にある約束を守り続けていたのです。
ちょうど目を覚ましたライオンは、夢に怪獣が出てきたが百獣の王だから倒した、強くなったら迎えにきてくれるからと、そんな話を洸人にします。
その様子をぬいぐるみの盗聴器から聞いていた愛生は、声を出さずに涙を流すのでした。
たった6歳で、ひとり必死に耐えていたライオン。その辛さはどれほどのものだったか、はかり知れません。
■胸打たれる視聴者続出
今回の放送を見た視聴者からはこんな声が。
「感情移入して涙止まらない ママとの約束を一生懸命守ってるライオン、頑張ってて偉いね」「ライオンがママ(愛生)からチューリップの折り紙を教わってるの、愛生がお母さんから貰ったネックレスのチューリップに愛着あるってことですよね?ママにあげるって大量にチューリップ折ってるし両方の親子に愛があって好きすぎる」「息を潜めながら洸人の声を聞いた時、愁人の声が聞こえた時、愛生さんの安堵と罪悪感が堰を切った涙の粒に見えた」「ライオンと洸人の会話聴いてるシーン今までの中で一番泣いた」「ライオンのお母さん、ライオンの声一言も聞き漏らすまいと鼻を啜ったり嗚咽出すわけでなく、じっとぐっと涙してるのに大号泣」。
そして、愛生の過去を知ったことで意外な気付きも。
「ライオンくんの本名、祥吾からじゃなくて洸人と美路人と同じ人の字をとって、愁人なんだね。愛生にとって、二人はずっと大切な家族だったし、あそこだけが逃げられる場所だったのかもしれない」。
ライオンのために戦っている様子の愛生。警察に捕まってまでも守ろうとするその根源には、彼女自身が親に愛を受けていたからなのでした。
親と子、そして家族という関係についてあらためて考えさせられる方も多かったのではないでしょうか。
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(文/Sirabee 編集部・福野 エリカ)