東京ディズニーで遭遇した子連れ客、その行動にファンぶち切れ 「迷惑すぎる」と怒りの声も…

東京ディズニーランドのショーを鑑賞する子連れ客の肩ぐるまが物議を醸している。「周りが迷惑」「これくらい許してやれ」と、意見が真っ二つに分かれた。

2024/10/16 04:45

■背が低い観客は「かなり見えづらそう」

ポスト投稿主・いいさんが件の光景に遭遇したのは、12日。「Reach for the Stars」というショーの、17時50分開始回の最中であった。

当時の様子について、いいさんは「ショーの開始から15分ほど経ってから肩ぐるまをし始めました」と振り返っており、その後はショーの終了まで肩ぐるまが続いたという。

いいさんは「お子さんに綺麗なショーを見てほしい気持ちは分かりますが、後ろの人のことを考えて、抱っこなどで対応してほしかったです」「ずっと楽しみにしていたショーですが、プロジェクションマッピングがメインなので、(子供と)被って見えない場面も多く、残念でした」と、当時の心境について語ってくれた。

しかし、いいさんは肩ぐるまをする親の気持ちを「全否定」しているワケではない。

この件については「子供の思い出に残るように、高い場所から綺麗なショーを見てほしいという親の気持ちも分かります。なので、投稿にも『あの子の一生の思い出になるならいいけど』と書きました」「しかし親は周りに配慮して、『自分が肩車をしたら後ろの人が見えづらくなってしまうのではないか?』という点まで考えてほしかったです」とのコメントが得られた。

いいさんは今回のショーをパートナーと一緒に見ていたのだが、いいさんより背が低いパートナーはかなり見えづらそうにしていたそうだ。

東京ディズニーランド

こうした点を踏まえ、いいさんは「『(肩ぐるまではなく)抱っこでは駄目なのか?』と思いました。肩ぐるまと比べて腕が疲れてしまいますが、このショーの間にも、後ろの人の迷惑を考えて抱っこをし、ショーを見せてあげた親御さんもいたのではないでしょうか」と、解決策を提案していた。

なお、Xユーザーの中にも、同様の意見の持ち主が少なくないようだ。

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■ディズニー側が求める「配慮」は…

「東京ディズニーリゾート」公式サイトでは、今回の「Reach for the Stars」のようなショーの鑑賞に当たって「エンターテイメントをご覧いただくにあたってのお願い」というページを設けている。

同ページ冒頭にある「すべての方に快適にお楽しみいただくため、鑑賞場所の譲り合いなど、周りの方へのご配慮をお願いいたします」という1文が基本的な考えとなっており、「肩ぐるま」に関する記載は確認できなかった。

だが、「周りの方もよく見えるよう、撮影する際は、ビデオやカメラが頭の高さを超えないよう、ご配慮ください。また、ショーによっては、大きな飾りのついた帽子やカチューシャを外していただくようお願いする場合があります」と呼びかけている。

この内容を考慮するのであれば「子供の肩ぐるま」も、限りなく黒に近いグレーに感じられるが、肩ぐるまを禁止(注意)するか否かは、現場のキャストの裁量次第…というのが現状なのだろう。

また、ユーザーの中には「後方の人物の迷惑になるから」という理由でなく、「不安定な人混みの中では危ないから」という理由から、肩ぐるまを疑問視する人物も少なくないようだ。

東京ディズニーランドを運営する「オリエンタルランド」は、パークが最も大切にしているという5つの行動基準のひとつに「Safety(安全)」を掲げている。

今後、肩ぐるま問題にディズニー公式から声明があるとすれば、こちらの「安全面」に関する配慮から…という線も、大いにあり得るだろう。

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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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