『おむすび』家族が口にした“意味深な数字” 気付いた視聴者からは「忘れてはいけない」の声も

30日放送の朝ドラ『おむすび』第1回目の放送で結(橋本環奈)の父・聖人(北村有起哉)が「9年と2ヶ月と20日や」と口にするシーンが。視聴者からは「重い言葉」「胸詰まる展開もありそう」との声が。

NHK

30日にスタートしたNHK連続テレビ小説『おむすび』にて、結(橋本環奈)の父・聖人(北村有起哉)が、阪神・淡路大震災に言及する場面が。そのセリフがXでも反響を呼んでいる。


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■「9年と2ヶ月と20日や」

同作は、平成元年生まれの主人公・結が、ギャル文化と出会い、やがて栄養士となって人の心と未来を結んでいく“平成青春グラフィティ”。

平成ど真ん中の2004年4月、福岡・糸島市で地元の高校に進学した結。祖母の佳代(宮崎美子)が「あげん小さかった結が高校生ね」と感慨深げに言うと、結の母・愛子(麻生久美子)が「もう9年だもんね」と応じる。そこへ、話を聞いていた聖人が硬い表情で「9年やない。9年と2ヶ月と20日や」と言い、佳代と愛子は顔を見合わせた。

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■震災直後の様子も

ドラマの最初の舞台となっているのは糸島市だが、NHKの事前番組の情報によると、結の一家は、以前は兵庫県神戸市に在住。1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災で被災した経験があり、劇中では震災直後に避難所で過ごす様子なども描かれるという。

阪神・淡路大震災は神戸市など兵庫県南部を中心に近畿の広域に甚大な被害があり、6,434人もの人が犠牲となった。

結は平成が元号に変わった日の1989年1月8日生まれで、震災の発生時には6歳だった。高校に入学したのは、2004年4月6日とみられる。

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■「重い言葉」「忘れてはいけないという思い」

聖人が震災からの時間を数える様子に、Xでは「お父さん、阪神淡路大震災からの時間経過をカウントしてる?」「第一話から『9年やない。9年と2ヶ月と、20日や』と、阪神・淡路大震災のことをちゃんと入れてくる台本」「朝ドラあるある? みたいなのを初回から結構放り込んでいるのに『9年と2ヶ月と20日』みたいな重い言葉もある。時間を大切に扱ってくれるドラマになればいいな」との声が。

さらに、「数えたくないのに、胸に焼きつけられて数えずにはいられないし、忘れてはいけないという思いで数え続けてるのがわかる。日本にはそんな日がいくつもある…」「この一家はどんな思いで糸島に引っ越してきたんだろう」「阪神淡路大震災が。経験者には胸詰まる展開もありそう」といったコメントも。

被災経験のある人からは「来年で阪神淡路大震災発生から30年。20歳の時、神戸で震災にあって親戚、友人、被災した人も多く、あの時の神戸を丁寧に描いてもらえたらいいなと思う。悲観するのではなく、あの状況でたくましく『がんばろう神戸』を胸に元に戻すんだと頑張ってた神戸の人を描いてほしい」との意見もみられた。

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(文/Sirabee 編集部・しばたけろこ

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