『虎に翼』美雪と優未、2人の“背後”に再び… 橋の上での「象徴的なシーン」が刺さる

朝ドラ『虎に翼』の最終回で、美雪(片岡凜)と優未(川床明日香)が橋の上で出会う場面で“背後に映っていた人々”が話題に。「涙止まらない」の声も。

NHK

27日に最終回を迎えたNHK連続テレビ小説『虎に翼』にて、寅子(伊藤沙莉)の娘・優未(川床明日香)と、美佐江(片岡凜)の娘・美雪(片岡)が橋の上で邂逅する場面が。Xでは、2人の背後に映っていた人物たちなど、細やかな描写が話題を呼んでいる。


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■優未は橋の上で美雪と出会う

出かけた優未が橋を渡っていると、携帯電話で話をする女性が。魂だけの存在となって優未について行った寅子は、女性を見て「美雪さん?」と驚く。

美雪は、電話の相手に急に会社を解雇されたことを報告しており、「たぶん私がダメで、悪いんだと思う…」と話す。

話を耳にした優未は、おずおずと声をかけ「それ、あなたがダメでも悪くもないと思います」と労働基準法に記された雇用主の解雇予告義務を説明。「弁護士に相談なさったらどうですか? 佐田優未の知り合いと言ってくだされば…」と知己の弁護士の連絡先を記したメモを手渡す。美雪は「佐田…?」と反応し、メモを受け取る。

2人の背後には、静かに景色を見つめている女性や、大きな荷物を持った高齢女性がたたずんでいた。

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■細かな演出が話題に

4月に放送されたドラマの第1週にも、女学生時代の寅子が橋を渡るシーンが。

その際も、橋の上には同じようにたたずんで橋の向こうを眺めている女性がいたり、大きな荷物を抱えた高齢女性とすれ違ったりしており、女性の人生を思わせるかのような細かな演出が話題を呼んでいた

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■「時代は変わったけど変わってない」

最終回にも登場した橋のシーンに、Xでは「最終話、橋で優未ちゃんが美雪さんに話しかけた時に後ろを歩いていた人々は様々な年齢の女性だったよね。4月にあった演出と一緒だなーって」「橋の上のシーンで荷物を持ったおばあさんと悲しげに空を見る女の子は最終回にも出てる」「佇むあの女性2人は“あの”2人だよな?」と指摘が。

「最終回の橋の上にも無名の女たちが立ち尽くしてるね。時代は変わったけど変わってない。涙止まらない」「初回の橋の上で佇む女性と大荷物を持っていた老婆が平成でも同じように…女性の悩みや立場は今も昔もあまり変わらないなぁ」「市井の人々が確かに存在するものとして映り込んで胸が詰まる思いであった…」「最終回、あの橋の上に辛そうな女性が立ってたり、歩いてたりしてたなぁ。象徴的なシーン。本当に素晴らしいドラマでした」との声もみられた。

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(文/Sirabee 編集部・しばたけろこ

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