入浴剤が入った湯船、追い焚きのリスクにギョッとした アース製薬は「使用上の注意を確認して」
6割近くの人が「入浴剤を入れた湯船を追い焚きする」行為に、不安を感じていると判明。アース製薬は「一般的な入浴剤であれば問題ないが、パッケージの使用上の注意を必ず確認する必要がある」と指摘する。
■「成分」を確認しないと恐ろしい事態に…
今回の取材に際し、アース製薬担当者からは「中性や弱アルカリ性の一般的な入浴剤であれば問題ありません」との回答が。一方で、担当者は「しかし、パッケージの使用上の注意を必ず確認してから使用してください」と、注意を喚起している。
曰く、「イオウ(硫黄)の成分が入った入浴剤、一部のバスソルトなどは、浴室関連製品の腐食や変質劣化の原因となります。これらの入浴剤を入れたお湯を沸かすと、お風呂の配管や風呂釜を傷める可能性があるため、沸かし直しは避けたほうが良さそうです」とのこと。
イオウ成分の入っていない入浴剤は、パッケージにわざわざ「本品には浴槽・風呂釜を傷めるイオウは入っておりません」といった記載を入れており、その影響力が窺えるだろう。
アース製薬の担当者は「それ(イオウ)以外に注意が必要な製品もありますので、それぞれのパッケージの使用上の注意を必ず確認をしてから使用してください」「また濁り湯タイプは、全自動給湯器や 24 時間風呂ではフィルターが詰まる可能性がありますので、必ず浴槽や給湯器の『取扱説明書』も確認してから使用してください」とも補足している。
■アース製薬イチオシの入浴剤は…
まだまだ残暑が厳しく、湯船を敬遠している人もいることだろう。そこで続いては、アース製薬イチオシの入浴剤について尋ねてみる。
すると、担当者は「入浴には3つの物理作用があります。1つ目は温熱によって身体を温める『温熱作用』です2つ目は水圧によって全身の血行が良くなる『水圧作用』です。そして 3 つ目は、入浴によって体が軽くなることで緊張がほぐれ、リラックスできる『浮力作用」です」と前置き。
入浴によってこれら3つの物理作用が効果的に働き、夏の疲れや冷房などによる冷え対策に繋がるというのだ。
これらを踏まえ、「夏の溜まった疲れや、冷房などによる冷えには『炭酸ガス系』の入浴剤がオススメです。シュワシュワと泡立ってお湯に溶けた炭酸ガスが皮膚から吸収され、血管を広げるという、血管拡張作用を有効利用した入浴剤です」「血管が広がることで血行が良くなり、全身の新陳代謝が促進されるため、疲れの緩和に繋がります」と、この時期に有効な入浴剤の魅力を語ってくれた。
また血行が良くなると、お湯で温まった血液が身体表面の熱を全身へ運ぶため、体の芯までしっかり温まるそうだ。
『温泡』シリーズは、アース製薬の錠剤タイプの炭酸ガス系入浴剤。
素材そのものの自然な香りにこだわった逸品で、1箱につき4種類の香りと湯色を楽しめるほか、炭酸ナトリウムや硫酸ナトリウムといった温泉成分を配合しているのが特徴だ。
同シリーズの魅力について、担当者は「『アロマキープ処方』により、錠剤を入れた瞬間に香りが広がり、長く続きます。産地にこだわった精油を厳正して配合(香料中)し、素材由来の心地良く、自然な香りが浴室いっぱいに広がります」と語っている。
さらに、前出の温泉成分(炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウム)と炭酸ガスが温浴効果を高めるため、血行を促進し、肩こり・腰痛・疲労回復・冷え症への効果があり、1 日の疲れを和らげ、湯上り後もポカポカした感覚が持続するとのこと。
保湿成分としては葛根(カッコンエキス)、生姜(ショウキョウエキス)成分を配合しているそうだ。
「入浴剤」と「追い焚き」に疑問や不安を感じていた人はしっかりパッケージを確認し、快適な「追い焚きライフ」を送ってほしい。
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■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
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