順調なだけでは… 約7割が「失敗」したからこそ得られたと思うことに共感
失敗したときには、心が張り裂けそうな気持ちになるけれど…。
人は誰しも失敗を経験するが、その失敗をどのようにとらえて活かすかが重要になるだろう。なかには失敗をしたからこそ、成長につながった例もあるようだ。
■約半数「失敗したからこそ成長」
Sirabee編集部が全国の10代~60代の男女622名を対象に「失敗」に関する意識調査を実施したところ、全体で70.6%の人が「失敗したからこそ成長できたと思った経験がある」と回答した。
多くの人々が失敗を前向きに考え、自己成長の機会としていることがわかる。失敗経験が豊富であればあるほど、成長を実感する可能性が高いのかもしれない。
■若い男性に多い傾向
性年代別では、10代から20代の男性が9割を超える高い割合になっている。
また年齢が上がるにつれて、男女間の差が縮まっているともいえるだろう。人生経験を重ねてから、失敗の大切さを感じた女性もいるのかもしれない。
■転職に失敗したけれど
転職で失敗した30代女性は、「私は20代後半のときに転職したのですが、職場環境があまりにも悪くてすぐに辞めてしまったんです。その会社に希望を持っていたので、一度は落ち込みました。しかし、その経験を通じて自分のスキルやキャリアの方向性を見直す機会になったんです」と当時を振り返る。
今ではいい転換期だったと思っているようで、「転職の失敗から学び新たな分野の勉強を始めたところ、今の転職先では自分の力を発揮できていると思っています。あの時の失敗がなければ、今の自分はなかったと思いっているんです。これからも成長できるように、勉強を続けていきたいとも考えています」と続けた。
■失敗が続くと自信を失う
一方で40代男性は、失敗が必ずしも成長につながるわけではないと考えており、「あまりにも失敗が続くと、自己評価が低下してしまうと思うんです。そのために次への挑戦に意欲を失ってしまっては、人生にとってプラスになりません。私の友人もビジネスでの失敗が続き、その度に自信を失っていきました」と考えを述べた。
失敗した人のケアも大切だと考えているようで、「その友人はメンタルがかなりやられていたので、自分も何度か話を聞いて励ますなどしていました。きっと成功するためには失敗をどう乗り越えるかだけでなく、失敗から立ち直るためのサポートや環境も重要だと感じます」とも話していた。
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(取材・文/Sirabee 編集部・ニャック)
調査対象:全国10代~60代の男女622名