新井貴浩監督率いる広島東洋カープが失速した理由を掛布雅之氏が分析 「野手がミスを…」
8月終了時点で首位に立ちながら、9月に入り3位に後退した広島東洋カープ。掛布雅之氏が語るその理由とは。
元阪神タイガースの掛布雅之氏が、自身のYouTubeチャンネル『掛布雅之の憧球』で、広島東洋カープが優勝争いから後退した理由を分析した。
■矢野選手に疲れが?
先週のタイガースを掛布氏が振り返った今回の動画。そのなかで話題は9月に入り負けが混み、優勝争いから後退した広島へと移る。
スタッフが「広島に守備の乱れが…」と指摘すると、掛布氏は今季ショートのレギュラーとして好守を見せてきた矢野雅哉選手に、疲れが出ていると分析した。
■「足が前に出ていない」
掛布氏は14日の広島戦で、矢野選手がタイムリーエラーをしたプレーに言及。
これは1アウト満塁で、センターに抜けようかという打球をセカンドの菊池涼介選手がダイビングキャッチ。併殺を狙って2塁にトスしたが、矢野選手が落球して失点したもの。捕っていればチェンジの可能性が高かっただけに、カープにとってはかなり手痛いエラーとなった。
このプレーに掛布氏は「良いときの矢野くんなら、捕ってダブルプレーで終わってますよ。ただ足が前に出てなかった。上体で捕りに行ってるから、 弾いちゃうのね。足が一歩でも出ていればスッと捕って投げられるんだけど、足が出てないんで、状態だけで前に行こうとするから、菊池くんのトスと上体が前に行く矢野くんが、衝突するんだよね。だから捕れない」と解説した。
■投手陣の乱れにも言及
掛布氏は広島の投手陣についても「フォアボールが増えている」と指摘。
そのうえで「あの2連戦(13、14日)も、広島がフォアボールとデッドボールで自滅していったからね。押し出しのフォアボールが2、3つくらいあったでしょ」と分析する。
続けて「去年の阪神と同じような、投手力と守る力で勝ってきた広島が、ピッチャーがフォアボールやデッドボールを出し、野手がミスをしたら、きついですわね」と語った。
■6連敗で優勝争いから交代
8月31日終了時点で首位だった広島だが、9月に入り失速。
10日からマツダスタジアムで行われた読売ジャイアンツ戦で3連敗、13、14日の阪神にも2連敗。8日の中日戦にも敗れているため、6連敗となった。
まだ優勝の可能性は残されているものの、残り15試合で首位巨人とのゲーム差は5。4位の横浜DeNAベイスターズとの差も1ゲームで、かなり苦しい状況に追い込まれている。