『となりのトトロ』トトロの正体、じつは怖い存在? ジブリ広報が回答していた
トトロの正体についての様々な考察、じつは『もののけ姫』とも関係が…?
23日の『金曜ロードショー』(日本テレビ系)では、スタジオジブリの『となりのトトロ』が放送されました。
心温まる不朽の名作ですが、かつて同作をめぐる不吉な考察がインターネット上で話題になったことが…。
■トトロの正体をめぐる不吉な説
2000年代に一時話題になったのは、トトロは死期が迫っている人にしか見えない死神のような存在なのではないか、というものです。
作中でトトロと出会っているのはサツキとメイだけであり、迷子になったメイを探す後半のシーンで、サツキとメイの影が描かれていないことから、「(影が消えた時点で)もうこの世にいないのではないか」という、出所不明の不吉な説がひとり歩きする事態となりました。
■ジブリ広報「全くありません」「信じないで」
こうした事態を受けて、スタジオジブリは2007年5月に公式サイト内「ジブリ日誌」を更新し、広報部が以下のように回答していました。
「みなさん、ご心配なく。トトロが死神だとか、メイちゃんは死んでるという事実や設定は、『となりのトトロ』には全くありませんよ。最近はやりの都市伝説のひとつです。誰かが、面白がって言い出したことが、あっという間にネットを通じて広がってしまったみたいなんです。『映画の最後の方でサツキとメイに影がない』のは、作画上で不要と判断して略しているだけなんです。みなさん、噂を信じないで欲しいです。 …とこの場を借りて、広報部より正式に申し上げたいと思います」
確かに、夕暮れになり日が落ちると影は見えにくくなりますよね!
■『もののけ姫』のラストシーンと関係が?
トトロの設定について、以前『金曜ロードショー』の番組公式Xにて、宮崎駿監督の構想が紹介されたことがありました。
同番組で『もののけ姫』が放送された際、そのラストシーンについて「小さなひとりぼっちのコダマが強い印象を残すこのシーン。宮崎駿監督には、この小さなコダマが後のトトロになるのだという考えがあったそうです」と紹介。
「トトロは何千年も生きているというのに、この森にトトロがいないことを気にしていた監督はある日」「『それ(最後のコダマ)がトトロに変化したって。耳が生えたっていうの、どうですかね』と話したということです」と明かし、当時多くの反響を呼びました。