マクドナルド、令和に「あり得ない」動画にネット民驚愕 最後の砦・ドナルドに期待高まる
マクドナルが完全に「インターネット老人会を泣かせに来ている」と話題に。「ドナルドはまだか」と、期待が高まっている。
ネットスラング「公式が病気」とは、良い意味でも悪い意味でも使用されるフレーズ。
なお現在X上では、日本マクドナルド公式Xアカウントが投稿した動画の内容に「公式が病気」と、称賛の声が多数寄せられているのをご存知だろうか。
■最強動画、爆誕
21日15時、日本全国のネットユーザーに衝撃走る。マクドナルドがXにて、「マクドは大変なものを作っていきました」なるショートムービーを投稿したのだ。
フレーズを見てピンと来た人も多いと思うが、こちらの動画は『東方Project』の二次創作作品「魔理沙は大変なものを盗んでいきました」をパロディした内容のもの。
マクドは大変なものを作っていきました#サムライマック #トリプル肉厚ビーフ pic.twitter.com/Oe45fI5xcn
— マクドナルド (@McDonaldsJapan) August 21, 2024
「魔理沙は大変なものを盗んでいきました」は、ニコニコ動画(以下、ニコ動)全盛期とも言われる2007〜08年に大量のパロディ動画が生み出され、当時のネット文化を知るネットユーザーにとっては、言わば「青春の1ページ」である。
しかし、公式によるネット文化の安易なパロディに拒否反応を示すネットユーザーは少なくなく、こうした行為は諸刃の剣となり得る。果たして、今回のマクドナルドの試みはどう受け取られたのだろうか…。
■「もっとやれ」と馬鹿ウケ
インターネット老人会員であれば一瞬で「魔理沙〜」を思い浮かべる印象的なイントロ、原作を連想させるポップ且つかわいらしいイラスト、マクドナルド要素を残しつつ本家へのリスペクトを感じさせる高度なパロディセンス、原曲の歌い手・miko氏の出演…もはや、指摘する箇所が見当たらないレベルで、企業として百点満点のパロディ企画である。
こちらの動画はインターネット老人会員らのハートを鷲掴みにし、同ポストは投稿から2時間足らずで2万件以上ものリポストを記録したほど。
Xユーザーからは「めちゃくちゃ懐かしい」「古のニコニコを感じる」「マックどうした、もっとやれ」「公式がこれやるのは本当に感動」「マクドナルドくん…見直したぞ」など、称賛の声が相次いでいる。
■「次はドナルド?」と期待高まる
誤解を恐れずに言うと、ここ最近のマクドナルドXアカウントは「やや迷走している」という印象が拭えなかった。
AI♡ポテト#月曜からポテトML250円#AIラブポテト
※タップしてご覧ください pic.twitter.com/WFOUmHeJ0c
— マクドナルド (@McDonaldsJapan) August 17, 2024
17日にはやはりXにて、AIを使用した広告動画を投稿し、こちらは物議を醸す自体に。「戦略としてはアリかも」「嫌いじゃない」「単純に不気味」「食欲がなくなる」といった具合に、賛否両論の声が寄せられる結果となったのだ。
こうした背景もあり、今回の高クオリティの動画は多くのユーザーの胸に「カウンター」のような形で刺さったのだろう。
さて、ニコ動とマクドナルドの話題で、避けては通れないのがマスコットキャラクター「ドナルド」の存在。ドナルドおよび「ランランルー」という印象的なフレーズが登場する動画はニコ動のレジェンド的存在として猛威を振るい、多くのネットユーザーの腹筋を破壊してきた。
そのため、ネットユーザーからは「次はドナルド来るか?」「ドナルドとランランルーも復活させて」「公式はランランルーを復活させるべき」といった、熱いリクエストが多数上がっている。
令和の現代に「ランランルー」が復活する可能性は限りなく低いが、今回の企画を実現させたマクドナルならば、あるいは…?
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■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)