大雨警戒レベルの“判断”間違えないで 人によっては「紫」でも手遅れになる可能性…NHK記者が訴え

台風7号が東日本に接近するなか、「大雨警戒レベル」の判断についてNHK記者が説明。避難は「紫色の時点までに」とされているが、見極め方は…。

2024/08/16 19:00

雨・大雨・傘

台風7号が東日本に接近するなか、NHK災害担当記者の藤島新也氏が16日、自身のXを更新。「大雨警戒レベル」の判断についてポイントを紹介し、注意を呼びかけている。

【投稿】「警戒レベル」の判断について


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■一部で避難指示や高齢者等避難

台風7号は八丈島の北東を約15キロの速度で北上しており、非常に強い勢力で関東甲信や東北に接近する見込みとなっている。

暴風や高波、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水・氾濫への警戒が呼びかけられ、一部の地域では避難指示や高齢者等避難の情報が発令されている。

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■5段階の警戒レベル

気象庁や自治体が発表する「大雨警戒レベル」は5段階になっている。「警戒レベル1」は「早期注意情報」で、今後警報級が発表される可能性があるため、最新の気象情報に注意する。

「警戒レベル2」は、「注意(黄)」で、ハザードマップ等で災害の想定区域や避難先、避難経路などの確認が呼びかけられる。

「警戒レベル3」は「警戒(赤)」で、高齢者等避難を発令する目安となる。高齢者や体の不自由な人が危険な場所から避難が必要とされ、それ以外の人も避難の準備や自主的な避難の判断が求められる。

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■移動が難しい場合には

「警戒レベル4」は「危険(紫)」で、地元自治体が避難指示を発令する目安となり、高齢者に限らず、危険な場所にいる人は全員避難する段階に。指示が発令されていなくても、河川の水位情報などを確認して判断が必要となる。

「警戒レベル5」は「災害切迫(黒)」で、河川の氾濫などすでに何らかの災害が発生している可能性が極めて高い状況。命の危険が迫っているため、直ちに身の安全を確保することが求められる。

避難場所までの移動が難しい場合、自宅近くの頑丈な建物などでも安全を確保できる場合がある。また、外に出るのがすでに危険な場合には、建物の2階以上や、崖の反対側など、少しでも安全な場所で命が助かる行動を取るようにする。

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■避難は「紫色の時点までに」

藤島氏は、「忘れないでください。避難は『紫色』の時点までにお願いします」と呼びかけているが、「お年寄りや赤ちゃんがいる家庭は『赤色』の時点で逃げて下さい」とも言及しており、人によっては紫を待ってからでは遅い場合も。

さらに「『黒』を待っていると手遅れになって助からないかもしれません」と訴えている。いずれにせよ、状況に応じた早めの判断・行動が自分や家族の命を守ることにつながると思ってよさそうだ。

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■「警戒レベル」の判断について