真夏に買った果汁グミ、変わり果てた姿にギョッとした… 実は「35℃がデッドライン」と判明
夏場に放置していた『果汁グミ』が、とんでもない状態に変化して話題に。メーカーの明治からは「35℃を超えると溶ける場合がある」との回答が。
大げさでなく「溶けてしまいそう」な暑さが続く今日この頃。体調はもちろん、食品の管理にも気をつけておきたい。
さて現在X上では、あまりの暑さで変わり果ててしまった『果汁グミ』の姿が、大きな話題となっているのをご存知だろうか。
■変わり果てた『果汁グミ』
注目を集めているのは、Xユーザー・ばななさんが7月末に投稿した1件のポスト。
「果汁グミ食べようと思って開けたらこれ出てきたんだけどwww」と綴られた投稿には『果汁グミ』を開封し、中身を取り出した写真が添えられていたのだが…。
こちらには巨大な『果汁グミ』、いや…「かつて果汁グミだった何か」が収められていたのだ。
■味にも思わぬ変化が…
こちらの光景は見た者に多大なる衝撃を与えており、件のポストは投稿からわずか数日で1万件以上ものリポストを記録するほど話題に。
他のXユーザーからは「絶対、暑さで溶けて固まったやつじゃん」「溶けて合体したやつ」「よくやる、夏の車内にグミを置いておくとこうなる」「これは夏の風物詩ですな」といった具合に、驚きと共感の声が多数寄せられていた。
ポスト投稿主・ばななさんに事の経緯を尋ねたところ、「ポストの2日前に購入して家で保管しており、その翌日に友人とプールへ遊びに行く際にバッグに入れて持っていきました」「結局その日はグミは食べずに持ち帰り、机の上に置いていました。その翌日、グミを食べようと開封したら、写真のような状態になってました」との回答が。
なお、巨大化してしまったグミは通常のものよりやや固く、味も濃くなっていたそう。ばななさんは「個人的にはあまり好みでなかったです」とも振り返っていた。
■明治担当者「35℃が危険なライン」
果汁グミ食べようと思って開けたらこれ出てきたんだけどwwwwwwwwwwwwwww pic.twitter.com/3mQrlMoiQh
— ばなな (@BANA_ANAAsuika) July 29, 2024
果たして、グミはどれほどの温度から溶けだしてしまうのか。夏場のグミ事情について、『果汁グミ』を販売する「株式会社 明治」に詳しい話を聞いてみることに。
グミが溶けてしまう理由について、明治の担当者は「グミが高温で溶ける主な原因は、主成分のゼラチンの特性にあります。ゼラチンは水分を取り込んでゲル化し、冷却・乾燥されることでグミの形を保ちます。しかし高温にさらされると、ゼラチン分子間の結合が弱まります。これによりゲル構造が崩壊し、グミは溶け始めます」と説明する。
デッドラインとなる温度はグミの組成にも左右されるが、35℃を超えると徐々に溶け始めるものが見られるようだ。
グミの保管法について、担当者は「直射日光が差し込む窓際や、暖房設備の風があたる場所などは、想像以上に温度が上昇していることもあるため、必ず直射日光および高温の場所を避けて保存してください」と説明していた。
まだまだ暑い日が続くため、『果汁グミ』購入の際には適切な環境での保管を心がけたい。
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■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)