女芸人の前でそれ言うか? アプ活デートで会った“お笑い大好き男性”の発言にモヤモヤ…
マッチングアプリにどハマり中のモノマネ芸人・こいでまほが、アプ活で出会った人とのアレコレを吐き出します。
ものまね芸人・こいでまほがリアルな体験談や心境をポップに時にダークに伝えていく『全力! 婚活ダイアリー』。
人の心はそんなに簡単じゃない。忘れられない人がいたっていいじゃないか。私はまだ元カレ・えびおくんをひきずっていました。そこで…復縁活動とマッチングアプリ活動のかけもちをすることに。
賛否両論あるだろうけど関係ない。忙しくなるけれど仕方ない。私には時間がないからやってみるしかない。そして、開いたのはハイスペック男性が集う審査制アプリでした。
★これまでのエピソードはコチラ!
■芸能人マーク
審査制のマッチングアプリT。このアプリは港区女子しか受からないとも言われていて、私が芸人ということを隠して普通の写真で申請したときは、6回も落選。それが芸人だと申請した途端に合格し、芸能人マークがついたことで、若い港区女子でもないのにハイスペック男性陣から「いいね」をいただいているという状況。
ときにはモデルのようなルックスの若者からも申請をいただくこともあり、「女性芸人はモテない」なんていう時代はとっくに終わったな、とも思います。ただ、あくまでプライベートで本気で結婚に繋がる相手を探しているわけで、私はお笑いの話をしたいわけではない。「今年のM-1どうなると思います?」という会話をしたいわけではない。
やっぱり「芸人」とプロフィールに書くことのデメリット部分が出てきました。
■べしゃり
この日マッチングしたのは10歳ほど年下のハイスペ男性。渋谷で待ち合わせ。かわいいお店を選んでくれて、出だしはウキウキ。彼の見た目もかわいいし、身長も高い。これこそ、芸能人マークのおかげ。ありきたりな自己紹介と会話で楽しかったのに、やっぱり徐々に「お笑い」の話に移行してしまう。それは仕方ないなと思いますし、私自身お笑いは好きだからいいのです。でも、「芸人さん誰と仲が良いんですか?」という質問から、気づけばお笑い論を語ってくることがありました。
「僕、関西出身なので、やっぱり、べしゃりが好きなんですよね…」。“べしゃり”なんて、はじめて目の前で聞きました。「キングオブコントとかは、まぁ面白いとは思いますけど、そこまでじゃないかなって、べしゃりですよね、M-1見ると、やっぱ笑いはべしゃりだよなって思うんですよね」。
私のべしゃりもチェックされているのだろうか。「私はM-1のことはよくわからなくて…」と、適当に会話をして恒例のLINE交換をし解散しました。家に着き、御礼とスタンプを送ると「そのスタンプウケるwww! さすが芸人!」と返事が来ていました。おもしろを狙っていないスタンプを送ってるのに、そう言われると…。これが付き合ったらどうなってしまうんだろう、そもそも最初から女性としては見ていなくないか? 結局そのままフェードアウトとなるのでした。
■「僕、セミプロみたいなものなので」
また別の日も、同世代のハイスペ男性とデート。待ち合わせ場所は赤坂。肌が綺麗で清潔感あって仕事ができそうな彼。最近、引きが良い…と思ったのも束の間「お笑い、めっちゃ好きなんですよね」。あぁ、やっぱり。だから会ってくれたのね、と。ありがたいことなのですが、私のスイッチは恋愛モードではなくなる。
「じつは、緊張してます」と彼。デートに緊張してくれていているのかと思いきや、「まほさんに、つまらないと思われたくなくて、芸人さん前にしてなにかしらかまさないとなって思ってて」…なにかしらかますって、なにをするつもり? 私を審査員みたいに仕立てるのもやめておくれ…。
「いやいや、私そんな実力ないですから、なにもわからないですからお笑いのこと」と言う私の話はあまり聞いていないようで、ビールをゴクゴク飲みまくり、面白いこと言おう、面白いこと言おうという雰囲気全開の彼。「いやぁ、やっぱちょっと悔しいんですよね、芸人さんって聞くと…」。ビールをめちゃくちゃおかわりして、悔しがっている彼。なんでこんなことになっているのかよくわからない。
「僕、セミプロみたいなものなので」。は? セミプロとは? 「俺、学生時代、クラスで爆笑とってましたし、だいぶあれプロに近いウケ方だったと思うので」。あぁ、学生の頃の人気者かぁ。一番苦手なタイプだなぁ、なんて心のなかで思いながら、だったら芸人になればいいのにとは言えず、また「私もセミプロみたいなものなので」と言おうとしましたが、そこまで自分を下げなくていいかなと思い、好きな芸人さんやテレビの話をして早く切り上げようと思いました。
ですが「まだ、飲んでいいですか?」とじゃんじゃんビールを注文するので断れず、セミプロの彼をただ見守っていました。
■ワンナイトよりも復縁活動
「もう一軒行きませんか? ダーツバーとか」と言われたときに、なんとなく察しました。この彼は、お笑いの話もしたいけど、あわよくば“カジュアルな関係”を狙ってる? そう思いました。それに、この人「優香のモノマネの人とヤッた」とか仲間に言うタイプっぽいぞ、と、勝手に直感で思いました。
私が今までカジュアルした人たちには、一応私なりのルールがあって、私のことを知らない人か知っててもミーハーじゃない人を選んでいましたので、この男性とダーツバーに行くことは丁重にお断りしました。それにもう、カジュアルなんてやる気分じゃない。本気で好きな人ができてしまってからは、カジュアルだけの関係なんてなんの意味もない。そう思うようになりました。
家に帰ってからは、復縁活動。目標の3ヶ月後までは連絡しない。成長したなと思われるために大きな番組に出る、その報告の連絡をする。そう決めたけれど、なるべく早く復縁に近づけないかといろんな復縁サイトを見ていました。外見を磨けと言う人もいれば、内面を磨こうと言う人、彼のことを考えない時間を作ろうとか、またスピリチュアルも絡めてきて、インナーチャイルドを癒そう、など読めば読むほど迷子になったりもしましたが、まぁ、とりあえず冷却期間を置けばなんとかなる、という変な自信もありました。
そんななか、次にマッチングしたのは、マッチングアプリDで“塩顔アジア系イケメン”とマッチング。このアプリはお店を選んでくれるのがいいのに、彼は前日に予約をキャンセルの珍行動。こっちで店を探していいですか? このアプリいいお店がないと冷や冷やする発言…なぜ? その理由は…続く!
◆こいでまほ
太田プロ所属のものまねタレント。フジテレビ系で放送の『 ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』で優勝経験あり。
aiko、優香、泉ピン子などものまねネタ多数。近年はナレーションなどの活動も積極的に行っている。
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(文/Sirabee 編集部・こいで まほ)