およそ2人に1人が、時々「無性に食べたくなるもの」 これは分かるかも…
連日の猛暑でも、無性に食べたくなっている人は少くない? 但し、食べ過ぎには要注意。
暑い中、汗をかきかき辛いものを食べてしまうのはなぜだろうか。編集部が行った調査でも、「無性に食べたくなることがある」人が一定数存在することが分かった。
■およそ5割「無性に辛いものが食べたくなる」
Sirabee編集部が全国の10代〜60代の男女706名を対象に実施した調査では、全体で53.0%の人が「無性に辛いものが食べたくなることがある」と回答した。
なお男女別に見ると、男性は54.0%、女性は51.9%という結果になっている。
■「辛味」は味覚ではない
そもそも、甘味、酸味、塩味、苦味、旨味という基本的な5つの味覚に「辛味」は入っていない。辛いものを食べたときにTRPV1という感覚神経が刺激されて感じる“痛み”が「辛味」として認識されているということのようだ。
調査で約半数の人が「無性に辛いものが食べたくなる」と回答するほど、人は「辛味」を欲してしまうのだろうか。そこには、「β-エンドルフィン」や「ドーパミン」といった神経伝達物質が関係しているようだ。
■脳が辛さを痛みとして認識
辛いものを食べてTRPV1が刺激されると、脳は痛みとして認識し、それを和らげるためにβ-エンドルフィンやドーパミンを分泌する。これらは、別名「快楽ホルモン」とも呼ばれ、ストレスを和らげたり幸せな気持ちにさせたりする働きがある。
さらに、β-エンドルフィンはおいしいものを食べた際にも分泌されるため、辛いものを食べると「幸せ」「おいしい」と感じ、より強い刺激を求めるようになるというのだ。
■辛さも度が過ぎると体調不良の原因に
もしかしたら、無性に辛いものが食べたくなる時というのは、疲れていたりストレスを抱えていたりして、この「快楽ホルモン」の分泌を欲しているのかもしれない。
しかし、辛いものは消化器の粘膜への刺激が強いため、食べ過ぎには注意が必要だ。適量をおいしく食べて、この夏の暑さを乗り切りたい。
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(文/Sirabee 編集部・蒼羽 結)
対象:全国10代~60代男女706名 (有効回答数)