吉村洋文大阪府知事、コロナ陽性を報告 過去の発言「イソジン有効」非難集中する事態に
吉村洋文大阪府知事が新型コロナウイルス陽性を報告。コロナ禍の会見で話題となった「イソジン」発言を引き合いにした批判に、「さすがに病人にかける言葉ではない」との意見も。
大阪府の吉村洋文知事が26日、公式Xを更新し、新型コロナウイルスに感染したことを報告。吉村知事が過去の会見で語った「イソジンが有効」の発言に、改めて非難が集中する事態となった。
■高熱や頭痛の症状
吉村知事は「新型コロナ陽性になりました。じつは今まで一度もコロナにかかったことはなかったのですが、今回初めて陽性となりました」と報告。
現在の体調について「僕の症状は、悪寒ととにかく高熱です。それと頭痛。喉の痛みはありません」とし、「現在、大阪も全国的にもかなりコロナが流行しています。感染力強いです。みなさんもお気を付けください」と呼びかけている。
■過去の「イソジン」発言
この報告に、ユーザーからは「お大事になさってください」「しばらく激務だったので、少し休まれて英気を養っていただきたい」「1日も早く回復なさることを願います」と気遣いが寄せられた。
その一方で、「イソジンで治してくださいね!」「イソジンがコロナに負けた」「イソジン使ったら?」「イソジンがあるぞ!」「イソジンで万全の備えをしてらっしゃると思ってましたが」「イソジンでのうがいを怠ったのでしょうか?」などといった声も相次いだ。
■「病人にかける言葉ではない」の意見も
吉村知事は、新型コロナウイルスの感染拡大「第2波」の真っただ中にあった2020年8月の会見で、イソジンなどのポビドンヨードが含まれたうがい薬について「コロナに効くのではないかという研究結果が出た」と発言。うがい薬の買い占めが起こるなどの混乱をきたし、吉村知事は翌日「予防効果があるとは言っていない」と話すなど火消しに追われた。
情報も少なかった当時の吉村知事の発言については賛否が分かれるところとなったが、陽性となり高熱や頭痛の症状がある知事に対する批判の声に、「さすがに病人にかける言葉ではないと思いますね。吉村知事を支持していようといなかろうと、一定の礼節を持って言葉は選びたいと思いました」との意見も見受けられた。