ハードオフで遭遇したキーボード、何かがおかしい… 「豪快すぎるだろ」と話題に

ハードオフ店頭で発見された驚愕のジャンク品楽器。元の持ち主による、微笑ましすぎる「書き込み」が話題となっている。

2024/07/25 04:45

■これぞ「SNS」の奇跡

なんと同ポストの内容が、キーボードの元の持ち主に届くという「SNSの奇跡」に発展。

新宿・歌舞伎町のコンカフェ「ローゼンガーデン」に勤務する藤堂レイさんは「え、ちょっと待って? これ私が幼稚園生でピアノ始めたての頃に買ってもらったやつじゃない? え???」と、非常に動揺した様子で引用RPをしていたのだ。

同キーボードの詳細について取材を打診したところ、藤堂さんはこれを快諾。キーボードに秘められた「微笑ましすぎるエピソード」が明らかになった。

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■「自分のキーボード」と気づいたきっかけは…

キーボードの詳細について、藤堂さんは「当時幼稚園生だった私はピアノを始めたての頃、『どの位置がドなのか』が覚えられず、一番左の鍵盤から順にドレミを書きました」「最初はシールで上から隠し、もう一度書こうと思ったのですが…弾くときにシールが邪魔だと気づいて剥がしたのですが、上手く剥がれなかったのが右側にある剥がしかけのシールです」と説明する。

その際、誤って記入したのを見かねた藤堂さんの母が修正・記入してくれたのが、赤色の「ドレミ」表記なのだ。

ハードオフ

そんな思い出のキーボードを手放した経緯については、「父が2台目の電子ピアノを購入するタイミングで、ハードオフに売りました」と説明している。

かつての相棒がX上でバズっていた件については、やはりかなり驚いたようで「最初は私の物か疑いましたが…赤ペンの筆跡を見て母と確認し、大笑いしました」と、笑顔に。

寄せられたリプライもツボにハマったとのことで、藤堂さんは「引用リポストなども全て見ましたが『ホルン吹きが鍵盤に書き込んだのではないか』という海外の方からの考察を拝見し、こちらも大笑いしました」ともコメントしている。

やはり鍵盤に「ドレミ」を記入した状態でキーボード類を持ち込み、買い取りを希望するユーザーは一定数存在するのだろうか。こちらの疑問を巡り、ハードオフを運営する「株式会社ハードオフコーポレーション」に取材を打診したが、残念ながら回答は得られなかった。

以前の持ち主の「思い出」が感じられるケースがあるのも、ハードオフのジャンク品の醍醐味。これもまた「一期一会」である。

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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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