公園で見つけた謎のオブジェ、予想外の正体に衝撃走る 「実在したのか…」とネット民驚愕
北海道の公園に設置されたオブジェが、伝説のクソゲー『デスクリムゾン』に現れるロゴだと話題に。エコール社長・真鍋氏も「何が起きてるんだ」と戸惑いを隠せない。
■なぜこんなシュールなロゴに?
せっかく洞爺湖きたから俺はこのオブジェを見に来たぜ https://t.co/hNUNsZ5eE3 pic.twitter.com/EyROvKKQTI
— tk_nz@仙台 (@tk_nz) June 22, 2024
今回話題となった写真は、北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉の「とうや湖ぐるっと彫刻公園」内で撮影されたもの。
撮影の経緯について、ポスト投稿主・tk_nzさんは「北海道旅行を計画中に札幌~函館間の移動ルートでどこか良い観光場所はないかと、ツイッターXに投稿したところ、ゲーム仲間から『エコールソフトウェアのロゴでしょ』との提案があり、軽く調べたところ伝説のクソゲー『デスクリムゾン』の会社ロゴのもとになったオブジェが洞爺湖にあるということが分かり、興味を持ちました」と振り返る。
幸いにも付近にホテルをとっていたため、時間を見て現地へ行ってみることに。実物を見て「なぜ、このシュールなオブジェを会社のロゴに使ったんだろう?」と、非常に不思議な気分になったという。
■洞爺湖町「30年以上前に設置した」
続いては同オブジェの詳細について、洞爺湖町経済部観光振興課に話を聞いてみる。
1984年(昭和59年)に最初の彫刻が設置された「とうや湖ぐるっと彫刻公園」は、「人と自然がふれあう野外彫刻公園」として、洞爺湖を囲むように洞爺湖町と壮瞥町が湖畔に全58基の作品を配しているのが最大の特徴。
その見どころについて、担当者は「美術館やギャラリーなど室内での鑑賞とは違い、周囲の緑や湖水を背景にし、 その日の天候や日射しや角度によって作品の印象が見るたびに変化するのも、野外アートの見どころです」と語る。
今回話題となったオブジェはイーゴル・ミトラミ氏による作品で、その名も「月の光」。
同オブジェ設置の経緯については、「1989年4月に開かれた設置準備委員会において、設置計画の基本や顧問、作家選定評価委員の委嘱を決定しました」「当面40基程度を目標として推進することとし、『月の光』は91年にイタリアで製作費21,167,660円をかけて製作されました。その後船便で送られ、91年に現在のとうや湖ぐるっと彫刻公園に設置されました」と説明している。
『デスクリムゾン』のリリースが96年であることを考えると、時系列的にも不自然な部分はない。しかし、エコール社長の口からはとんでもない真実が語られたのだ…。
■それにしてもこの社長、ノリノリである
ロゴマーク誕生の経緯および、彫刻公園との関係について、エコール社長・真鍋氏に話を聞いてみる。
当然、北海道を訪れた際のエピソード…と思いきや、真鍋氏は「96年8月9日の『デスクリムゾン』発売に際し、前年の95年にロンドンとエジプトに取材に行きました」と振り返る。
そして「エコールのロゴで使用している顔のオブジェは、そのときにエジプトのカイロにある博物館か美術館の前に設置されていたオブジェをモチーフにして作成しました」と、衝撃の事実が明かされたのだ。
真鍋氏は「残念ながら当社スタッフは、とうや湖ぐるっと彫刻公園には行ったことがありません」「なぜ、こちらの公園にそっくりのオブジェがあるかは謎ですね。いったい何が起きているのでしょうか」と、大いに困惑。
洞爺湖町と真鍋氏のコメントを見るに「エジプトと北海道でたまたま同じオブジェが設置されていた」という線が濃厚だが、これもクリムゾンの導きだろうか…。
そんなエコールでは以降ロゴマークを変更し、かつてのシュールさは鳴りを潜めてしまった。
その経緯について真鍋氏は「2000年頃から、普通のゲームを制作するようになりました。これは、いつの日にか完全なる『デスクリムゾン』の世界を表現するため、一般社会に身を隠し、暗黒エネルギーを蓄えることが目的です」と、暗黒微笑を浮かべながら振り返る。
なお、一般社会で使用していたロゴは非常にシンプルなもので、とても『デスクリムゾン』を生んだ会社のものとは思えない。
真鍋氏はさらに「そして今年あたり『デスクリムゾン』の復活が始まるかもしれません」「その予兆として、クリムゾン真鍋が、ニンクリ物語を書き始めました。その中にヒントが隠されている気がします」と、意味深なコメントを発している。
デスクリムゾンのエコールロゴからデモ画面まで。 https://t.co/fDKjtpJgFR @YouTubeより
25年ほど遅いですが、デス1のムービー公開しました。— クリムゾン真鍋 (@ecolemanabe) July 9, 2024
つい先日、YouTubeに『デスクリムゾン』のムービーが投稿されて大きな話題となっていたように、今年の日本の夏は「デスクリムゾンの夏」となりそうだ。
■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)