大学病院に併設のタリーズコーヒー、業界初の取り組みだった 「20年前のエピソード」に感動
大学病院に併設するタリーズコーヒーの店舗が多い。運営会社によれば、「コーヒーチェーン店で初めて」の取り組みだったそうで…。
■コーヒーチェーン店で先駆けて出店
まずは、いつから大学病院へ出店しているか尋ねた。タリーズコーヒージャパン株式会社の担当者からは、「2004年4月の好仁会東大病院店がタリーズコーヒー病院内第1号店(※写真)になります。コーヒーチェーン業界としては先駆けて出店しています」という回答が。
何と、他のコーヒーチェーン店よりも早く大学病院に店舗を構えていたのだ。当時は病院内に喫茶店はあったものの、カフェはほとんどなかったという。
出店した経緯に関して、担当者は、「東大病院様で『職員向けの福利厚生』と『近隣にお住まいの方が気軽に入りやすい場所』としての病院内カフェのニーズがありました。弊社の経営理念の一つである『地域社会に根ざしたコミュニティーカフェとなる』と合致し、出店につながった経緯があります」と説明する。
■エプロンの色にも配慮が…
4月末時点で、北海道から沖縄までまんべんなく、大学病院内に約90店舗展開しているという。
担当者からは、「タリーズコーヒーは、オフィスビルをはじめ、様々な立地に出店していますが、病院内店舗は『地域社会に根ざしたコミュニティーカフェとなる』を体現するホスピタリティを追求した店舗形態の位置づけとして、患者さんやお見舞いの方はもちろん、病院職員の皆さまがホッと一息つけるような場所を提供したいという思いで、出店展開をしています」という熱いコメントが寄せられている。
そうした店舗では、病院のニーズに応えながら、病院内店舗にふさわしい空間作りと独自の取り組みを行っているという。
担当者は、「車椅子でのご利用の方に合わせ、レジカウンターにくぼみをつけたり、バリスタカウンターを通常店舗より低めのものにしたり、杖掛け用イスを導入したりしています。また、病院内店舗の従業員エプロンは、通常店舗エプロンの黒ではなく、茶色に統一しています。(※病院では黒/赤は縁起が良くない色とされるため)」と説明する。
これからも、タリーズコーヒーは、たくさんの人の癒やしの場となることだろう。
■執筆者プロフィール
斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。
某週刊誌の芸能記者を経て現職に。旧ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。
チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)