都知事選の掲示板ジャックでわいせつ画像が物議も… 橋下徹「もっと重大な問題」に「本当にお粗末」
東京都知事選の掲示板に立候補していない人々のポスターが貼られ物議を醸すなか、橋下徹さんは「もっと重大な問題」に言及。
24日放送の朝の情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)で、東京都知事選挙の掲示板に立候補者以外のポスターが大量に貼られた問題を報道しました。
なかには子供に見せたくないわいせつなポスターも貼られていたとのことで、コメンテーターの橋下徹さんは弁護士として法律的な観点から持論をのべています。
■団体に寄付した人に枠を譲る?
7月7日の東京都知事選挙を前に、立候補者のポスターを貼る掲示板に異変が起きているそうです。立候補していない人物の写真がずらりと並ぶ「掲示板ジャック」と呼ばれる行為が各地で起こっており、中には犬などの動物や女性のわいせつな画像もあったとのこと。
56人の候補者に対し、掲示板に用意された枠は48枠ですが、枠の中に貼りきれなかったポスターはクリアファイルで横に貼り付ける形をとっています。
そんな状況で、24人を擁立する政治団体が「団体に寄付した人に掲示板1ヶ所24枠に自由なポスターを貼れる権利」を譲り物議を醸しています。
■谷原章介「子供に見せたくない」
同番組の取材を受けた「立候補していないのにポスターが貼った人物」は、5,000円で掲示板1ヵ所24枠のポスターを貼る権利を得たと話しています。
選挙コンサルタントの専門家は、掲示板の枠を取引する行為そのものに対し「直ちにそれ自体を禁止する条文がないので今の時点でこれを撤去させるようなことはできないのでないか」「どんどん選挙政治がが陳腐化していきますので早めに対応する必要があると思います」と解説。
谷原章介さんは、「以前から東京都知事選というのはバラエティに富んだ方が出られてひとつのお祭りみたいな側面ってあったとは思うんですけど、今回みたいな、税金で作った掲示板自体が宣伝行為につながる? もしくは子供に見せたくないようなわいせつな画が飾られるっていうことは、ちょっと僕は行き過ぎかと思うんですけど、橋下さんどうでしょう?」と、橋下さんに問いかけています。
■橋下徹が分析「民主主義の試練」
橋下さんは、法律違反になるものは掲示できないとしながらも、「ただ僕は民主主義の試練といいますか、民主主義の政治って、有権者のレベルに政治はあっていくわけで…」と考察。
続けて、「こういうことが今の都民の、ある意味民主主義のレベルだと都民は受け止めて、最後は有権者が直接『ダメなものはダメ』ということで判定できるのが選挙ですから、ちょっと後で議論させていただきたいんですけど、僕は事前規制には反対です。最後は有権者が判断すればいいと思います」と持論を展開しています。
■もっと重大な問題
さらに橋下さんは、「じつはこの問題の影に隠れてもっと重大な問題があるんですけど。掲示板が足りなくなったんですよ。東京都の選挙管理委員会、これはまずいんじゃないかと思うんですけど」と、掲示板の枠を広げずクリアファイルを横に貼る形をとったことを問題視。
追加で掲示板を作る判断もできたとして、「立候補する人がきちんと政策を訴える手段としてはあれば本当にお粗末です」「僕はこっちのほうが立候補者の選挙運動を害する問題としてものすごく問題だと思います」と話し、立候補の自由を侵害する重大な問題だと懸念しています。
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(取材・文/Sirabee 編集部・星子)