5割以上が不正解… 「固定概念と固定観念」はどちらが正しい?

「変わらない固定された考え方やイメージのこと」という意味合いで使われている両語。半数の人が勘違いしているようだ。

2024/06/17 05:00

フィーチャーのことを「フューチャー」と言ったり、汚名返上を「汚名挽回」と言ってしまったり、普段何気なく使っている言葉がじつは間違いだったということは珍しくない。中には、正しい言葉よりも広く認知されている場合も…。


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■「固定観念」と「固定概念」

Sirabee編集部が全国10〜60代の男女702名を対象に「『固定観念』と『固定概念』のどちらが正しいと思うか」と調査したところ、「固定観念」が48.6%、「固定概念」が51.4%との結果になった。

固定観念・固定概念

どちらも「変わらない固定された考え方やイメージのこと」という意味で使われているが、正しいのは「固定観念」で「概念」は誤り。間違いやすい定番のワードなだけあってその割合も非常に多かった。

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■多くの人に浸透している「固定概念」

例えばXで「固定概念」と検索すると、非常に多くのユーザーがこの言葉を投稿していることがわかる。

それだけ多くの日本人に浸透しているということだろう。余談ではあるが、記者も成人してからしばらくの間は「固定概念」を使っていた。恥ずかしい話だが、「観念」が正しい言葉と知ったときには、音の響きから違和感をおぼえたほどだ。

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■「概念」のほうがイメージしやすい?

「概念」という言葉は、「考え方」「イメージ」など抽象的な意味を持つ言葉として日常的に使用されている。そのため、「固定概念」のほうが意味が通じるように感じられ、誤用が定着してしまったのかもしれない。

また、「既成概念」という言葉も存在することも誤用が生まれるきっかけとなったと指摘する声もある。

言葉は時代とともに変化していくものだが、変化を受け入れつつも、正しい言葉の使い方を意識しておくことが大切だろう。

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(取材・文/Sirabee 編集部・二宮 新一

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2024年5月9日~2024年5月16日
対象:全国10代~60代男女702名 (有効回答数)

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