横浜で発見された間違い探し、あまりにレベルが高すぎる… 「隠れた秘密」に称賛の嵐

動物園で毛刈りをした4匹の羊たち。よく見ると長髪の飼育員も「毛刈り」されていることが判明し、話題を呼んでいる。

■それにしてもこの飼育員、ノリノリである

金沢動物園の管理係の担当者は「ヒツジは羊毛を利用するために作出された家畜なので、季節ごとに毛が抜け替わることがなく、長く伸びた毛は人が刈り取る必要があります。そのため毎年、暑い夏が来る前に実施しており、今年は5月26日に毛刈りをしました」と説明する。

羊毛の刈り取り量は、1年で数kgにも及ぶそう。そしてこの情報が、金沢動物園の飼育員に「ならば、人間はどれくらい毛がとれるんだろう?」という興味を抱かせたのだ。

飼育員の男性は「1年でどれくらい人間の毛が収穫できるかは、調べてもわかりませんでした。そこで1年間、髪の毛を伸ばして実験してみました」と振り返っており、完全にノリノリである。

なお、飼育員の毛刈りは羊たちと同様にシェアラー(毛刈り職人)が実施することに。最高3.3kgの毛がとれた羊に対し、飼育員の毛の量は100gだったそうで、その差は歴然。

金沢動物園

羊とともにスッキリした飼育員は、今回大きな話題となった件について「『まさか、こんなことになるなんて』と思っております」と、目を丸くする。

続けて「私の個人的な疑問から始まった1年に及ぶ実験がついに完了し、ヒツジのスゴさを身をもって知ることができました。皆さんも動物や自然のことに、興味を持って頂ければ嬉しいです」と、笑顔でコメントしてくれたのだ。

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■「パンツ」の由来に思わず納得

なお、気になる4匹の名前の由来については以下の通り。

金沢動物園

「アズキ」は小豆の名産地・北海道出身のため。そして「アンコ」と「キナコ」は、同じ日に同じ施設から金沢動物園にやって来たため相性が良く、関連する食べ物から名付けたそうだ。

金沢動物園

そして全人類からの注目を集める「パンツ」は、赤ちゃんだった頃にお尻の部分だけ毛がモコモコしており、まるで「パンツをはいているよう」に見えたためだという。

金沢動物園の担当者は、同園の魅力について「横浜市最大級の森にある動物園で、緑豊かな敷地内ではヒツジ以外にも、インドゾウやクロサイなどの希少な大型草食動物の他、小さな昆虫、魚など身近な生き物も飼育展示しています」コメント。

金沢動物園

また、環境省より「認定希少種保全動物園」に認定されている同園では、様々な野生動物の保全活動を行っているのだ。

担当者は「ヒツジのことをきっかけに金沢動物園へご来園頂き、様々な動物に出会い、動物園での取り組みを多くの方に知って頂けたら幸いです」とも呼びかけていた。

金沢動物園

来園者からの評判も非常に良く、話題のポスト投稿主・おーあさんも「今回の掲示のために散髪を我慢し、且つ入念な準備をされていたことに感服しています」「全国の動物園の中でも先進的な研究や保全をしている金沢動物園は、いつ行っても新しい感動がある、大好きな動物園です」とのコメントを寄せてくれたのだ。

真の意味で動物たちのことを考えている「金沢動物園」にぜひ一度、足を運んでみてほしい。


【施設詳細】

金沢動物園

「金沢動物園」

神奈川県横浜市金沢区釜利谷東5丁目15−1

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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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