これからの季節、“刺されると危ない”感染症を厚労省が注意喚起 蚊だけじゃない…

野外での活動が増えてくる季節に気を付けたい感染症について、「虫の日」に厚生労働省が注意を呼びかけ。肌の露出を少なくする、明るい色の服を選ぶなどの対策がポイントだ。

2024/06/04 17:15

蚊・ダニ・アレルギー・炎症

厚生労働省が4日、公式Xを更新。蚊やダニが媒介する感染症に注意を呼びかけている。

【投稿】蚊やダニの媒介感染症に注意


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■野外活動の際のポイント

きょう6月4日は「6」と「4」の語呂合わせから「虫の日」とされている。

この虫の日に合わせて、同省では「蚊やダニが媒介する感染症にご注意を!」と呼びかける。

これから夏になるとキャンプなど野外での活動も増えてくるが、「肌の露出を少なくする」「明るい色の服を着る(マダニを目視で確認しやすいため)」との服装のほか、「虫除け剤を使用する」の3つのポイントを紹介した。

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■デング熱の国内感染例も

蚊媒介感染症は、病原体を有する蚊に刺されることによって起こる感染症で、デング熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症、日本脳炎、ウエストナイル熱、黄熱、マラリアなどがある。

日本では、日本脳炎以外の蚊媒介感染症は海外からの輸入感染症とみられているが、2014年にはデング熱の国内感染例が報告されていたことも。いずれにしても注意が必要だ。

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■SFTSの患者数が過去最高

また、ダニ媒介感染症には重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、ダニ媒介脳炎、日本紅斑熱、ツツガムシ病、ライム病などがある。

このうち、ウイルスを保有しているマダニに刺されることにより感染するSFTSは近年増加しており、昨年には患者数が過去最多に。国内では初のヒトからヒトへの感染も確認された。

マダニは草むらや林道など、獣道のようなところに出やすいとされるが、最近では野生動物が人里に近づいていることもあり、田んぼのあぜ道や河川敷、竹やぶなどにもみられるとのことだ。

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■そのほか、服装の注意点

そのため、マダニのいそうな場所に入る際には長袖、長ズボン(シャツはズボンのすそに、ズボンのすそは靴下や長靴の中に入れる)、足を完全に覆う靴、帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻くなどなるべく肌の露出を少なくするとよい。

また、活動後には入浴し、わきの下、脚の付け根、手首、膝の裏、胸の下、頭部(髪の毛の中)など、マダニに刺されていないか確認することもポイントになる。

もし吸血中のマダニに気付いた場合には、無理にはがそうとするとダニの一部が皮膚内に残って化膿する恐れもあるため、厚労省では医療機関(皮膚科)で処置を受けるよう呼びかけている。

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■蚊やダニの媒介感染症に注意