高級ブランド街にひっそり佇む優良すぎる「弁当店」 ショーケースは割り箸入れと化していて…

ローカル弁当店を回る旅第2弾。今回は、表参道のブランド街を抜けると突如現れるレトロなお店。

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■まぼろしの「スポーツ弁当」

青山ごはん亭

店頭には、取り扱っているすべての弁当が写真付きで紹介されており、どれも美味しそうだ。一番人気はかねふくの明太子を使った「明太子唐揚げ弁当」(630円)。その他、「のり唐揚げ弁当」(550円)、「ハンバーグ弁当」(600円)などがあって、どれも500〜700円台でリーズナブル。

生姜焼き、唐揚げ、コロッケなどが乗った「新スポーツ弁当」(750円)なる品書きが大変気になった。「新」ということは「旧」もあったのか、スポーツマンが食べるべきローカロリー・高タンパクなメニューなのか、はたまたハイカロリーなメニューなのか、脳内が疑問符であふれた。

スポーツ弁当…そう、これぞレトロ弁当店に今なお残る謎メニューの一つである。逆に言うと、このメニューがあると記者はホッとする。歴史を刻んできた証でもあるからである。

注文すると、「あぁ…すみません。40年間看板が一緒なんで、いまコレやっていないんですよ。看板に出ている弁当でも、その日によって出せる物と出せない物があってね」と店を一人で切り盛りする女性店員さんが返す。残念すぎるぜ…。

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■ボリューム満点

青山ごはん亭

行った時間帯が遅かったこともあって、すでに品切れの弁当も多かったため「明太子唐揚げ弁当」を購入して帰ることにした。

青山ごはん亭

注文してからおかずを調理するため数分待ってほしいと言われ、カウンター下にあるショーケースを見ると、何故か割り箸入れになっていることに気づいた。きっと冷蔵機能が消失してしまい、物入れとして活用しているのだろう。周囲の華美なブランド店ショーウィンドウとの対比が強調されていて、じつにかわいらしい。

そうこうしているうちに、先ほどのチャーミングな女性店員さんが「お待たせいたしましたー」とお弁当を持ってきてくれた。

青山ごはん亭

弁当箱のサイズは大きく、ボリューム満点だ。

巨大な唐揚げが2つ入っており、大変ジューシーかつしっかり醤油の味がついていてご飯が進む。衣は厚めで、どこか懐かしい味わいがした。その唐揚げの下にはかぼちゃの天ぷら。

青山ごはん亭

そして、メインは明太子が塗られたライス。上には海苔も乗せられており、一口一口飽きないよう工夫がされている。この内容で630円は正直安い。仕事場が近かったら何度でも寄りたいそんなお店であった。

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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤

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