都心の裏通りに「ラーメン」とも「ソーメン」とも読める謎の麺料理店オープン 早速行ってみた
原宿の裏通りに、通りがかった若者たちが注目する謎の麺料理店が登場。料理は3種のみで…。
■原宿のオシャレストリートに
JR原宿駅から徒歩5分、明治通りと表参道が交差する「神宮前交差点」の路地裏に、突如現れたのが同店である。前日9日はメディアのみの対応で、店外キッチンカーでは調理スタッフが慌ただしく料理をつくっていた。
張られた日除け幕には「ラーメン」とも「ソーメン」とも読めるロゴ。うまくデザインされたものである。ならば「俺様が食って白黒つけてやる」ということで、早速入店した。
■「ラーメンソーメン」が無料提供
店舗の運営はヤマサ醤油。
同社が今年リリースしたラーメン風そうめんつゆ「ヤマサ 麺屋一杯」のPRをするため立ち上げたポップアップストアで、10日から13日までの間(11〜17時、各日300食限定)、冷やしラーメンのようなそうめん「ラーメンソーメン」が無料で食べられる。
メニューは、「鶏がら煮干つゆ 醤油」「鯛だしつゆ 塩味」「シビ辛麻辣つゆ」の3種あり、それぞれだいぶタイプが違う。
どれもそうめんにかけ“冷やし”で食べる商品で、「醤油」は鶏・魚介の旨味と出汁が効いたパンチのある味わい、「鯛だし」は上品な魚介エキスとゆずのさっぱりテイスト、「麻辣」は豆板醤や花椒油を全面に出したスパイシーフレーバーである。
■かけつゆそのものに存在感
特徴はどれも喉越し良くトロリとしており、ドレッシングのようなほのかな酸味があることだ。
これまでそうめんは一般的な「めんつゆ」で食べるのが常であり、シンプルながらも天ぷらなどの種物なしだとどうしてもボリューム感的に弱かった。しかし、この「麺屋一杯」シリーズは、かけつゆそのものに存在感が十分あるので、シンプルなそうめんの印象をガラリと変えてくれる。
レタスや海苔、チャーシューなどトッピングにも相性が良く、確かに冷やしラーメンを食べている感覚。どれも好みの味だったが、中でも「鯛だし」が個人的には激ウマだったと感じた。
…ラーメンかそうめんか、ぶっちゃけどっちとも言い難い新ジャンル感があったが、とりあえず夏場、冷蔵庫にマストで置いときたいやつってことだけは記しておきたい。
■温め、凍らせてアレンジも
現場にいたヤマサ醤油の宣伝広報室・西谷綾さんに、開発経緯について聞いた。名刺には同社本社がある千葉県のマスコット・チーバくんのイラストが入っていてかわいい。
「今までなかったそうめんつゆを作りたいと、プロジェクトを進めてきた商品になります。そうめんの新たな楽しみ方として、ラーメン風に味わえる物を…ということで『麺屋一杯』を完成させました。味の種類は3種ですが、開発時には味噌や鶏白湯などいろいろな味をトライしましたね」(西谷さん)。
冷やしで食べる商品とあり、脂やオイルを増やしてしまうと口当たりが悪くなるという問題点を解決しつつ、今回誕生した3商品。開封後の賞味期限は他のめんつゆ同様に4日程度だが、もりつゆではなくぶっかけタイプなので、一人暮らしユーザーでも十分に使い切れるというポイントもある。
「お椀に入れてレンジで温めてにゅうめん風に味わったり、つゆを凍らせてシャーベット状にしたりと、アレンジも可能です!」と西谷さん。最後に「結局、これはラーメンなんですか、そうめんなんですか?」と聞くと、秒速で「ラーメンソーメン!」と即答され取材は終わった。
原宿という新たなトレンドが生まれ続ける街で、新たなトレンドも生まれそうな予感である。
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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤)