『はじめの一歩』作者が井上尚弥のTKO劇を解説 「漫画のワンシーンが出てきそう」
『はじめの一歩』作者の森川ジョージ氏が、6日に開催された井上尚弥対ルイス・ネリのタイトルマッチを解説。「分析力も凄すぎる」「臨場感ハンパないです」と反響を呼んだ。
■井上選手がTKO勝利
井上選手はおととい6日、東京ドームで行われたプロボクシング4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチでメキシコのルイス・ネリ選手と対戦。4団体統一王座の防衛戦に臨んだ。
井上選手は第1ラウンドに左フックを受けてダウンするも、第2ラウンド以降にダウンを奪い返す。第6ラウンドで3回目のダウンとなったネリ選手が立ち上がれず、井上選手のTKO勝利となった。
1989年から『週刊少年マガジン』(講談社)にて現在も連載中の『はじめの一歩』で長年にわたりボクシング漫画を描いてきた森川氏もこの試合を観戦。Xに長文を投稿している。
■森川氏が試合を解説
森川氏は「今回の相手は前に出てくるので引き3(下がって左フック)で仕留めるだろう。得意とするタイプで楽勝である」と、井上選手の勝利を予想していたようだ。
第1ラウンドで井上選手が先にダウンしたが、「2Rからは圧巻だった。予想通りの引き3でダウンをとる」「内側に切り込むパヤノワンツー、至近距離でも拳が返る左フック。度肝を抜く技術でやりたい放題に進行する」などと振り返る。
最終的に井上選手のTKO勝利になり、「終始打ち合いに応じた相手は勇敢だった」と相手のネリ選手を称えつつ、「終わってみれば元々差があると思っていた通りの内容」と続けた。「大満足。ありがとうございました!」と圧巻の試合に謝意をつづった。
■井上選手の強さは「漫画以上」
また、その後のポストで森川氏は「スピード、破壊力、スタミナ、タフネス、反射速度、ボクシングIQ、気の強さ、カッコ良さ、全て揃っている。好戦的なのに6Rで数発しかもらわない」「この漫画みたいな選手をどうしろというのだ」と、井上選手の強さに感服。
「『漫画みたい』は間違い。『漫画以上』」と評し、「リアルボクシング漫画としてネームを描いてもファンタジーすぎてボツになりますね」と想像を膨らませている。
■「臨場感ハンパない」「漫画を読んでいるよう」
森川氏の解説にユーザーからは、「流石の解説、流石の再現度 臨場感ハンパないです」「森川先生の分析力も凄すぎる」「しっかりわかりやすく言語化する先生もすごいです」と反響が相次ぐ。
「さすが森川さん。文章を読んでるだけで漫画のワンシーンが出てきそうな言い方」「まるで漫画を読んでいるようなレポート」「この文章見ると、あの夜の展開が、頭の中で漫画化されていく(笑)」といったコメントも上がり、「このポストを漫画で読みたい」と期待するユーザーも見受けられた。